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日米間海上コンテナ輸送/往航・復航ともにTS率の増加続く

2022年07月22日/調査・統計

デカルト・データマインは7月21日、米国税関・B/Lデータを基にした、日本発米国向け(往航)コンテナ貨物量(6月分)と、米国発日本向け(復航)コンテナ貨物量(5月分)の統計データを発表した。

<日本発米国向けコンテナ貨物量(荷受地ベース)推移>
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それによると、6月の日本発米国向けコンテナ貨物量は、荷受地ベースで5万4744TEU(前年同月比18.4%増)となった。

品目別では自動車部品関連が1万685TEU(11.6%増)、機械類が1万1092TEU(9.7%増)、タイヤなどゴム製品が9386TEU(70.2%増)となっており、1位の自動車、2位の建機農機についで、3位のタイヤ等のゴム製品までが9000TEU超えと伸長している。

<日本荷受地ベースVS直航・TS比率6月>
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海外トランシップ(TS)の総量は2万1925TEU(48.5%増)で3月以降4か月連続の2万TEU超え。TS率は3か月連続の40%超えとなった。

トランシップの内訳をみると、5月のマレーシアTSの増加、6月のシンガポールTSの増加の傾向は、従前の太平洋航路の定期船に接続するトランシップから、欧州航路等に接続する「西回り」の増加によるもの。

米国西岸の混雑による直航ループ船の欠便、米国内陸鉄道輸送の混乱、あるいは西海岸労使交渉の影響を回避するため、代替ルートにシフトする動きがでてきている。

<日本発韓国経由TS分・日本港別TEU 6月>
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韓国TS貨物の日本港湾別内訳では、1位が横浜港、2位が東京港、3位が博多港、4位が神戸港、5位が大阪港、6位が名古屋港の順となっており、6港すべてが1000TEU超えとなった。

<日本発母船直航分・日本港別TEU6月>
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アジア域内からの差込貨物を含む、日本発母船直航ベースでは3万3053TEU(4.1%増)。母船直航分の港別内訳では、東京港、名古屋港、神戸港、横浜港、大阪港、清水港の順となっている。

<米国発日本向けコンテナ貨物量(最終仕向国ベース)推移>
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<米国発日本向けTEU5月>
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米国発日本向け(最終仕向国ベース)5月分は6万6478TEU(7.4%減)となった。最終仕向地ベースに占める海外TS比率は22.4%で、11か月連続の20%超えとなっている。

品目順位で1位の牧草は1万4260TEU(11.0%減)と、4か月連続の1万4000TEU超え。2位の肉類は6244TEU(10.4%減)となった。

<米国発日本向け母船揚地国ベース分・港別TEU5月>
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日本向け(母船直航ベース)では5万2067TEU(15.4%減)となった。揚げ地別の順位は、東京港、神戸港、横浜港、名古屋港、博多港、大阪港、清水港の順となった。

■レポートの分析担当・問い合わせ先
Descartes Datamyne 清水 邦彦
Email:kshimizu@datamyne.jp
Phone:090-6509-2632
URL:https://www.datamyne.com/

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