帝国データバンクは2月9日、2月1日付で神戸地裁へ自己破産を申請していた兵庫県神戸市の物流ソリューション事業者ビーリンクが、2月3日に破産手続き開始決定を受けたと発表した。負債は約54億5700万円。
破産管財人は弁護士法人神戸綜合法律事務所。
同社は資本金6000万円、2005年11月に設立した物流ソリューション事業者。運輸関連事業として荷物の定期集荷、チャーター便のほか、ダイレクトメールの発送や印刷、封入などを手がけ、倉庫管理事業として倉庫や工場などの一括請負(倉庫保管、検品、ピッキング、梱包、発送業務)および人材派遣も行っていた。2022年3月ごろより一部金融機関から決算内容に疑義が指摘され、信用不安が高まるとともに急速に資金繰りが悪化。同年5月に入って、取引金融機関に対して10数年にわたり売上高や利益など粉飾を行い、多額の簿外債務が存在することを認め、私的整理による再建計画を提示していた。その後は兵庫県中小企業活性化協議会のもと所有資産の処分に注力。スポンサー企業の選定による再建を模索していたものの、金融機関からの同意を得られる見通しが立たないことから、今回の措置となった。
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