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川崎重工/8.67万m3型LPG・アンモニア運搬船を受注

2023年03月27日/IT・機器

川崎重工は、シンガポールのKUMIAI NAVIGATION(PTE)LTD(クミアイ ナビゲーション プライベートリミテッド)向けに、8万6700m3型LPG(液化石油ガス)燃料LPG/アンモニア運搬船1隻の造船契約を締結したと発表した。

同社向けの LPG/アンモニア運搬船のシリーズ3隻目の契約になる。

この船は、LPGと液化アンモニアを積載できるカーゴタンクを搭載した運搬船で、LPG運搬船としては82隻目、LPG燃料LPG船としては19隻目、アンモニア積載も可能にした新型船型としては12隻目になる。今後、坂出工場で建造し、2026年に竣工予定だ。

今回受注した LPG/アンモニア運搬船は、低炭素なエネルギーとしてすでに活用されているLPGと、脱炭素社会の新たな燃料として将来的に活用が期待されるアンモニアを同時に運搬することができる。

また、世界の主要LPGターミナルに入港できるよう全長や幅などの船体主要目を大きく変えることなく、従来船型よりカーゴタンクの容積を増量した。

燃料には、LPGと低硫黄燃料油を使用できる。LPGを燃料とする場合、燃料油使用時に比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx) や二酸化炭素などの排出量を大幅に削減でき、SOx排出規制への対応はもちろんのこと、LPG船においては2022年度以降の契約船から適用される二酸化炭素排出量規制の EEDIフェーズ3に適応している。

全世界的に強化されつつある環境規制ならびに SDGsに代表される具体的な行動計画を踏まえ、同社は今後とも、LPG燃料LPG運搬船をはじめとした環境規制に対応した各種商船や、次世代エネルギーとして注目されている液化水素運搬船など、地球環境にやさしい船舶技術を開発・提供し、低炭素・脱炭素社会の実現に貢献していく。

■主要目
全長:約230.00m
幅:37.20m
深さ:21.90m
夏期満載喫水:11.65m
カーゴタンク容量:8万6700m3

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