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三菱重工/データセンター、物流倉庫向け電源システム会社買収

2023年07月07日/IT・機器

三菱重工業は7月7日、北米での産業用電源システムソリューションのトップサービスプロバイダーであるコンセントリック社(Concentric, LLC)について、同社を傘下に置くオンポイントグループ(OnPoint Group)との間で、全持分を取得する契約を締結したと発表した。

2000年に設立され、テキサス州キャロルトンに本社を置くコンセントリック社は、北米全域に拠点を持ち、電源システムソリューションをライフサイクル全体にわたって提供する唯一の企業。

GuaranteedPOWERやPerpetualPOWERといった同社のサービスは、長期にわたり顧客に価値を提供してきた実績がある。また、データセンター、通信事業者、産業施設、商業施設向け電源システムの提供に加えて、電動フォークリフト、自動運搬車両、空港の地上支援車両に対する動力用電源システムも提供している。

コンセントリック社のJohn Winter最高執行責任者は「当社は過去20年間、北米のデータセンターおよび物流倉庫向けに、信頼性の高い電源および機器システムを提供するサービスを構築してきた。持続性のある先進的な電源システムおよびメンテナンスを全国の顧客に提供するという当社のミッションの実現は、三菱重工グループの一員になることでさらなる加速が可能となる。電動フォークリフト向け電源の顧客の関心は、蓄エネルギーの活用へとシフトされつつある。データセンター向けの顧客には、三菱重工が持つ高度な冷却技術やカーボンニュートラルな発電システムの提供などにより、さらなる成長機会が期待できると考えている。我々は、先進的でクリーンかつ効率的な電源ソリューションを提供するというビジョンを共有している」と述べている。

三菱重工の加口 仁副社長執行役員「当社の成長領域である「『社会インフラのスマート化』のポートフォリオにコンセントリック社を迎えることができ、嬉しく思う。同社の豊富なサービス網と当社の技術力で北米の顧客を支援し、さらには世界規模でサービスを提供できるプラットフォームを展開していく。データセンターや物流倉庫、製造工場などのあらゆる施設で、持続性のある信頼性の高い電源システムを構築し、維持していくことに貢献していく」と抱負を語った。

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