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日本ミシュランタイヤ/大幅タイヤ軽量化、新世代航空機用タイヤ

2023年07月11日/IT・機器

日本ミシュランタイヤは7月10日、第54回パリ国際航空ショーで、新世代の航空機用タイヤ「MICHELIN Air X SKY LIGHT(ミシュラン エアーエックス スカイライト)」を世界初公開したと発表した。

<航空輸送の脱炭素化が求める新世代タイヤMICHELIN Air X SKY LIGHT>
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「MICHELIN Air X SKY LIGHT」は、軽量で長寿命の新世代の航空機用タイヤ。安全性を損なうことなく、よりサステナブルで優れた性能を発揮する。従来品と比較し10~20%の軽量化と15~20%のタイヤ寿命延長を実現した。これにより、装着してから摩耗し取り外されるまでの離着陸回数が増え、メンテナンスコストとタイヤ輸送コストの削減につながる。

「MICHELIN Air X SKY LIGHT」は、構造、材料、製造工程などの複数のイノベーションにより生まれた。最適化されたトレッド構造とトレッド接地面により、旧世代の同等品と比較して寿命が15~20%延長する。また、超耐性ケーシング材料と最新世代のハイブリッドケーブルおよびファブリックを使用している。

「2050年までにタイヤを100%持続可能にする」というミシュラングループの目標に沿い、従来品以上にサステナブル素材の含有を増やしている。航空機タイヤの製造ラインがあるブールジュのミシュラン工場内では、革新的な製造工程が開発された。

「MICHELIN Air X SKY LIGHT」は、ダッソー社の長距離ビジネスジェット機ファルコン10X次期モデルに装備するため開発された。ダッソー社のスケジュールに則り、今後数か月内にテスト飛行が予定されている。「MICHELIN Air X SKY LIGHT」は、民間航空市場を対象。タイヤサイズは、航空会社と航空機メーカーの優先順位により決定する。新規開発は極めて厳しい型式認証及び取得ルールの対象となるため2~3年を要する。

ミシュランは、航空業界に50年以上の実績がある。ラジアルタイヤ、バイアスタイヤ、インナーチューブを、民間および地域の航空会社、一般航空、軍事航空など、世界中の顧客に供給している。

ミシュランは、世界大手の建設会社や企業(エアバス、ボーイング、ボンバルディア、コマック、ダッソー、エンブラエル、ガルフストリーム、ホンダジェット、ロッキードマーティン、ピラタス、テキストロンなど)とパートナーシップを構築している。

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