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郵船ロジスティクス/中国~ラオス間高速鉄道で複合一貫輸送開始

2023年07月18日/3PL・物流企業

郵船ロジスティクスは7月18日、中国・昆明~ラオス・ビエンチャンを結ぶ
中国ラオス鉄道を利用した、鉄道+トラックの複合一貫輸送サービスの提供を開始したと発表した。

<提供を開始した鉄道+トラック複合一貫輸送サービスによる輸送可能エリア>
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<鉄道輸送の様子 ラオス・ビエンチャン>
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<鉄道輸送の様子 中国・重慶 >
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<鉄道輸送の様子 ドイツ・ノイス>
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開始したサービスは、同社のグローバルネットワークを活用し、集荷・通関・配送まで一貫して輸送するだけでなく、GPS機能を用いた輸送状況の可視化も可能。6月にはラオス発中国経由、欧州までのトライアル輸送を実施した。

中国ラオス鉄道は中国・昆明とラオス・ビエンチャンを結ぶ国際高速鉄道で、2021年12月に開通した。これまで中国と、ラオスをはじめとする ASEAN の近隣諸国を結ぶ輸送はトラックが主流だったが、中国と隣接するラオス、ベトナムなどとの国境で混雑が発生することが多く、リードタイムの短縮、更にコストの削減が課題だった。中国とラオスが鉄道でつながったことで、安定したリードタイムで、大量輸送の実現が期待できる。

このサービス提供開始は、海上輸送やトラック輸送における混乱時の BCP対策として有効なだけでなく、鉄道輸送の利用によってCO2排出量削減に貢献できるグリーン・ソリューションのひとつとしても位置付けている。今後更なる輸送需要の拡大が見込まれる中国主要都市とタイ、ベトナム、ラオス、カンボジアなどのメコン地域を中心としたASEAN諸国を、鉄道やトラックで効率的につなぐ複合一貫輸送サービスの拡充を目指す。

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