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ユニ・チャーム/3社協働で荷受効率・トラック回転率向上で優秀賞

2023年07月18日/SCM・経営

ユニ・チャームは7月18日、ジャペル、キユーソー流通システムの3社協働で実施した、ASNデータを活用した荷受の効率化とトラック回転率向上への取り組みにより、7月14日に開催された「サプライチェーン イノベーション大賞2023」で優秀賞を受賞したと発表した。

ASNデータとは、納入業者が事前に物流センター側に通知する出荷情報。

<サプライチェーン イノベーション大賞2023 表彰式の様子、左端:経済産業省の中野剛志消費・流通政策課長、左から2人目:ユニ・チャームの高久堅二取締役 専務執行役員>
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受賞内容は、メーカー(製)と中間流通・卸(配)の間では、卸の荷卸しから保管スペースへの格納までの工程において、“検品→入力→ラベル貼付→仕分け・積み替え”などの作業が通例となっている。

今回の取り組みでは、1.ASNデータ送信によって、検品工程を省略(検品レス)とすることによって、「入荷時の賞味期限入力不要」「格納時の在庫確定作業削減」を実現。2.フロア別仕分け納品による「荷受け時の仕分け作業削減」と「入荷ラベルの発行・貼り付け作業削減」を9つの配送センターで順次実施を実行。

これらの取り組みにより、ドライバーの月間累計作業時間を▲209.6時間削減。庫内作業員の月間累計作業時間を▲137.2時間削減。合計、9つの配送センター合計で月間累計作業時間▲346.8時間の削減効果(試算)が確認できた。

今後の展開では、取り組みの対象拠点拡大に加え、検品レスを支える配送品質の向上のために、二次元コードを活用した「納品先間違え防止」と「商品過不足防止」のテスト運用を開始している。

今後も、3社は連携を強化し、安定した品質を確保しながら、サプライチェーン全体の最適化と効率化に取り組み、社会の課題解決に貢献するとしている。

なお、「サプライチェーン イノベーション大賞」とは、サプライチェーン全体の最適化を目指して製造・配送・販売の各分野が協力し、優れた取り組みによって業界を牽引した事業者を表彰するもので、経済産業省が主催し、製・配・販連携協議会が運営している。

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