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篠崎運送倉庫/国内2棟目の木造定温倉庫を埼玉に竣工

2023年09月27日/物流施設

篠崎運送倉庫は9月27日、埼玉県行田市に関東地方初(同社調べ)となる木造定温営業倉庫を同21日に竣工したと発表した。これは今年6月21日、岩手県北上市に同社が竣工した全木造の環境に配慮した定温倉庫に次いで、国内2棟目となる。

<既存物流センター内に木造の定温倉庫を建設>
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<建築技術向上により誕生した木造倉庫>
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同施設は、同社の行田物流センター3階部分の常温倉庫一角に建設された木造の定温倉庫。倉庫内倉庫という新しい形の物流センターとなる。広さは899.17m2(約272坪)、玄米フレコンバックで約800トン分保管が保管可能。また、埼玉県行田市は消費地への利便性も良く、玄米等の穀物類を保管するのに適した立地となっている。

<天井の強度を出し耐久性の高い無柱空間を実現>
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従来の木造建築物は、梁で屋根を支えるのが一般的で、営業倉庫のような大型建築物の建設となると、梁を支える柱が多く、保管スペースの確保が難しくなってしまう。こうした課題解決に寄与したのが「建築技術の向上」と「木材の性能活用」だ。橋梁(きょうりょう)建設の際に使われている「トラス構造」という技術を採用し、天井の強度を出して、耐久性の高い無柱空間の倉庫を実現した。

また、木造ならではの強みとして「夏は涼しく・冬は暖かいという性能を最大限に活用できるよう、住宅建築で採用されている工法で断熱材を使用し、高断熱・高気密性を強化、家庭用エアコンの稼働のみで温度管理ができる、働く人たちにもやさしい快適な空間を造り上げることができた」と同社。

今回、部材調達は地域の材木店に協力を依頼。これにより地産地消としても地域に貢献する。

■施設概要
所在地:埼玉県行田市長野5-9-1 行田物流センター内
延床面積:899.17m2(約272坪)

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