名村造船所は11月14日、 伊万里事業所（佐賀県）で HEDGEHOG SHIPPING INC.向け「LNG 燃料」大型石炭専用船として受注・建造していた載貨重量9万5000トン型ばら積み運搬船「REIMEI（苓明）」を引渡したと発表した。
＜LNG燃料大型石炭専用船「REIMEI（苓明）」＞
同社が建造する初の LNG／MGO二元燃料ばら積み運搬船となり、国内石炭火力発電所向けに海外からの石炭の輸送に従事する。
LNGを主燃料とする推進機関等を採用することで、従来の重油を燃料とした場合に比較して地球温暖化の原因となる二酸化炭素（CO2）、大気汚染の原因となる硫黄酸化物（SOx）や窒素酸化物（NOx）の排出量を大幅に削減する。
LNGタンクや燃料供給設備を船尾へ配置することにより、従来の重油を燃料とした場合と同様の荷役オペレーションを可能としており、石炭輸送に充分な貨物艙容積を確保している。
また、同社独自開発の「Namura flow Control Fin（NCF）」などの採用により、燃料消費量の低減も図り、2025年1月1日以降の契約船に義務付けられている「EEDI Phase3」を先行して達成した船となっている。
■主要目
全長：234.92m
幅（型）：38.00m
夏期満載喫水（型）：14.40m
総トン数：5万4684総トン
載貨重量：9万5792重量トン
主機関：WinGD 6X62DF1基
定員：28名
船級：日本海事協会 （NK）
船籍：リベリア
