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KIC/埼玉県春日部市で2棟目の物流施設着工、来年に3棟目も

2023年12月05日/物流施設

KICホールディングスは12月5日、埼玉県春日部市で「KIC春日部ディストリビューションセンター(DC)2」を着工するにあたり、地鎮祭を執り行った。

<KIC春日部DC2の完成予想図>
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<建設地(12月5日撮影)>
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<位置図>
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開発地は、国道16号と新4号国道が交差する「庄和IC」交差点から750m、東北自動車道「岩槻IC」まで10kmの距離に位置し、埼玉東部や千葉東葛エリアへの配送に加え、高速道路を使った広域配送も可能な立地。また、大規模商業施設と隣接し、同施設と春日部駅間を往復するバスも運行していることから、通勤利便性も高くテナント企業による雇用確保の面でも優位性を備えた環境となっている。

地上4階建てのボックス型施設で、延床面積は1万8119.50m2を計画。投資額は40億円弱で、2024年1月初旬の着工、2025年2月末の竣工を予定している。

建物は、最大で2社による分割利用が可能で、ECなど物販系企業の利用を見込んでいる。1階に16台分のトラックバースを配置し、上層階への搬送設備は荷物用エレベーターと垂直搬送機を2基ずつ設置。2~4階は流通加工等での利用を想定し、空調設備を導入して夏場でも快適な就労環境を提供する。

また、同施設には太陽光発電設備で発電した再生可能エネルギーを供給するHES(Hybrid Electric Supply:複合型電力供給システム)を導入し、地球にやさしく経済的にも安価な電力を入居企業に提供するほか、蓄電池の利用で停電時にも一定の電力を確保できる、BCP対策上も有効な電力供給システムを採用する。

<KICホールディングス 峯田 勝之 社長>
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同施設は、2021年2月に竣工した「KIC春日部ディストリビューションセンター1」に次ぐ、春日部市内で2棟目の開発物件となる。

地鎮祭後に取材に応えた峯田 勝之 社長は、「近年、春日部エリアでは複数のデベロッパーにより倉庫の開発が進んだことで、物流適地としての認識が広がった。同エリアの物流施設には空室が無く、春日部DC2のリーシングも好調で、可能な限り早期の満床を目指す」とコメント。

また、同エリアに対するテナントからの需要が高いことから、今後は2024年春にも3棟目の開発着手を予定しているほか、4棟目の開発も視野に入っていると話した。

さらに、峯田社長は、首都圏での開発を継続する一方で、デベロッパーの相次ぐ新規参入や、建設費や地価など開発コストの上昇によって従来よりも開発可能な物件が少なくなっていることから、今後は首都圏以外の大都市圏にも開発の範囲を拡大し、その第1弾として2024年にも福岡での施設開発に着手する計画を明らかにした。

■「KIC春日部ディストリビューションセンター2」計画概要
建設地:埼玉県春日部市下柳1537-1他
敷地面積:9950.55m2(3010.04坪)
用途地域:市街化調整区域
着工:2024年1月初旬(予定)
竣工:2025年2月末(予定)
建物構造:鉄骨造
階数:地上4階
延床面積:1万8119.50m2(5481.15坪)
床荷重:1.5トン/m2
梁下有効高:5.5m(一部除く)
駐車場:45台(うちトラック駐機場6台)
搬送設備:荷物用エレベーター2基、垂直搬送機2基

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