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福山通運/3月期の売上高2.0%減、営業利益51.1%減

2024年05月15日/決算

福山通運が5月15日に発表した2024年3月期決算によると、売上高2875億6300万円(前年同期比2.0%減)、営業利益104億4800万円(51.1%減)、経常利益129億7300万円(43.6%減)、親会社に帰属する当期利益78億3400万円(62.3%減)となった。

セグメント別では、運送事業の売上高は2488億4100万円(1.6%減)、営業利益は102億900万円(49.2%減)となった。

運送事業は、昨年9月に千葉八千代支店、11月に北海道北広島支店を新設し、12月に大阪船場支店のリニューアルを行うなど、複合一貫輸送サービスの強化に努めてきた。また、共同運行、輸送マッチングシステムとの連携、人材マッチングアプリ活用等のパートナー企業との協業により、輸送力の増強と業務の効率化に取り組んできたが、物価上昇などによる消費活動の下押し要因もあり、貨物輸送量は低調に推移した。

流通加工事業の売上高は208億7300万円(1.1%減)、営業利益は29億7100万円(14.2%減)となった。

流通加工事業は、新設の千葉八千代支店、北海道北広島支店、大阪船場支店は倉庫機能のさらなる拡充を図るなど、多様化する顧客ニーズに対応した営業強化をすすめてきた。また、人件費や光熱費の上昇などのコスト増加要因に対応した料金改定を行ってきたが、取扱量の減少により低調に推移した。

国際事業の売上高は107億500万円(前期比15.4%減)、営業利益は3億700万円(前期比49.8%減)となった。

国際事業は、コロナ禍からの回復もあり通関取扱い件数は増加したが、海上コンテナ不足を起因とした国際物流の混乱が正常化したことに伴い、高騰していた海上運賃も下落傾向となり低調に推移した。なお、7月にASEAN域内での海上貨物の自社での取り扱いを目的に総合物流会社を連結子会社化した。

次期は、売上高3013億円(4.8%増)、営業利益120億円(14.9%増)、経常利益135億円(4.1%増)、親会社に帰属する当期利益113億円(44.2%増)を見込んでいる。

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