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ヤマトHD/80億円規模の新CVCファンド設立、新領域に投資

2024年05月15日/SCM・経営

ヤマトホールディングスは5月15日、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレインと共同で、コーポレートベンチャーキャピタルファンド(CVCファンド)「KURONEKO Innovation Fund 2号(KIF2号)」を同日付で設立したと発表した。

<KURONEKO Innovation Fund 2号の投資領域>
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KIF2号では、ファンド規模を80億円とし、ヤマトグループが2月に策定した中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」で掲げる環境戦略の推進を支える気候テック(Climate Tech)など、新たな領域を投資対象に加える。

さらに、投資対象ステージを拡大し、社会課題への解決や自社の事業と親和性が高くシナジーが見込める企業でポートフォリオを構築していく。

KIF2号について、ヤマトHDの長尾 裕 社長は、「投資領域を広げるだけでなく投資対象ステージにレイター期を加えることで、協業やシナジー効果による事業拡大も期待している。また、ヤマトグループが保有する物流の知見や経営資源を活用してもらえる体制も構築しており、パートナーの皆さんとともに相互の企業成長を目指す。そして、新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献していく」とコメントしている。

ヤマトHDは、2020年4月にグローバル・ブレインと共同で、CVCファンド「KURONEKO Innovation Fund」を設立。同ファンドでは、有望なテクノロジーやビジネスモデルを保有し、協業可能性や事業分野の成長性が見込める国内外のスタートアップ企業14社へ分散投資を行っている。

<KURONEKO Innovation Fundの投資企業一覧>
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■「KURONEKO Innovation Fund 2号」の概要
登記上の名称:YMT-GB2号投資事業有限責任組合(英文表記:KURONEKO Innovation Fund II L.P.)
運用総額:80億円
運用期間:10年間
投資対象:物流やサプライチェーンに変革を起こしうる革新的な技術やビジネスモデルを有するスタートアップ企業、ヤマトグループとの協業が見込めるスタートアップ企業
対象ステージ:全ステージ(シード・アーリー・ミドル・レイター)
対象地域:日本を中心に、北米、欧州、アジアなど
無限責任組合員:グローバル・ブレイン
有限責任組合員:ヤマトホールディングス

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