飯野海運が7月31日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高381億6700万円(前年同期比16.4%増)、営業利益53億2900万円(41.1%増)、経常利益64億1400万円(27.2%増)、親会社に帰属する当期純利益67億4400万円(42.1%増)となった。
セグメント別では、外航海運事業では、売上高は320億5900万円(18.1%増)、営業利益は47億3100万円(71.5%増)となった。
このうち、ケミカルタンカーでは、同社の基幹航路である中東域から欧州及びアジア向けをはじめとする安定的な数量輸送契約に加え、高運賃のスポット貨物を積極的に取り込んだことで、運航採算を確保した。
大型ガス船はLPG・LNG船共に、既存の中長期契約を中心に安定収益を確保したことに加え、一部船舶が好市況を享受した。ドライバルク船は引き続き専用船が順調に稼働し安定収益確保に貢献した。
内航・近海海運業では、売上高は28億8600万円(18.4%増)、営業利益は6200万円(4.2%減)となった。内航ガス輸送、近海ガス輸送ともに既存契約を中心に堅調に推移した。
通期は、売上高1450億円(5.1%増)、営業利益192億円(0.7%増)、経常利益184億円(15.6%減)、親会社に帰属する当期純利益172億円(12.9%減)を見込んでいる。
飯野海運 決算/4~6月の売上高16.4%増、営業利益41.1%増