ダイセーホールディングスは11月7日、ダイセーグループのイズミ物流が、山形県米沢市に同社初の医療医薬品に特化した拠点「米沢Logistics Center」をオープンしたと発表した。
主力事業の食品輸送で培った高度な温度管理と品質管理のノウハウを生かし、医薬品物流に本格参入する。
＜米沢Logistics Center外観＞
「米沢Logistics Center」は医療医薬品物流事業の拡大を見据えたもので、設備としては冷凍（-20℃～30℃）、冷蔵（2℃～8℃）、定温（15℃～25℃）に対応する。
＜トラックバース＞
＜7日分の非常用電源を確保できる発電機＞
医薬品の安定供給を支えるため、7日分の非常用電源を確保できる発電機を完備し、トラックバースにエアーシェルターを設置するなど、徹底した防虫防鼠対策を施す。
＜冷凍室の固定ラック＞
＜冷蔵室の移動ラック＞
冷凍・冷蔵・定温環境での結露対策も徹底。冷凍室の固定ラックや冷蔵室の移動ラックで保管・作業効率を向上させる。
セキュリティ面では、カードリーダー・静脈認証による出入管理、オンライン監視システム、55台の監視カメラによる24時間体制の監視・録画を導入して安全性を強化。
豪雪地帯に適した施設正面の太陽光パネル設置など、エネルギー効率にも配慮している。
なお、イズミ物流は大手パンメーカーの輸送を手掛け、本州の約20％のコンビニへ店舗配送を行うなど、食品輸送の実績がある。2020年に医薬品物流に参入し、今回の倉庫新設のほか2027年には埼玉県にも医薬品専用センターの建設を予定している。
■施設概要
名称：米沢Logistics Center
所在地：山形県米沢市アルカディア1-808-35
アクセス：東北中央自動車道米沢中央ICから1km（東京から約3時間30分）
敷地面積：6537.00m2（1977.44坪）
延床面積：4137.69m2（1251.65坪）
構造:鉄骨造2階建て、準耐火建築物
温度帯：冷凍（-20℃～30℃対応）、冷蔵（2℃～8℃対応）、定温（15℃～25℃対応）
NXHD／7月の国際航空貨物取扱実績、グローバル合計42.9％増
