熊本いいくに県民発電所と三菱商事エネルギーは12月2日、熊本県の地域循環型バイオディーゼルの製造・販売事業で協力関係を築いているが、生産品の熊本県内での地産地消に加えて、この取り組みから生産されたバイオディーゼルを、全国の必要とされる人々へ供給する施策を開始していると発表した。
<三菱商事エネルギー、熊本いいくに県民発電所、日本貨物鉄道で環境に優しいバイオディーゼル輸送>
他地域への輸送、特に遠隔地への輸送に関しては、日本貨物鉄道が提供する、環境にやさしい輸送手段「貨物鉄道輸送」を利用し、危険物輸送を長年担ってきた日本通運の手配により、熊本いいくにが回収した廃食用油から製造された「高純度バイオディーゼル くまエネ100」を、「鉄道輸送網」を利用して10月初旬に出荷を行った。高純度バイオディーゼルを「鉄道輸送網」を利用して輸送するのは全国初となる。今回の出荷品は無事、新潟地区の顧客の元に納入された。
熊本いいくには、熊本県内の自治体、学校、民間企業、住民の協力で回収した廃食用油を原料に、自社プラントで高純度バイオディーゼル「くまエネ」を製造している。阿蘇くまもと空港や、地域のお祭り・イベント、トラック輸送、建設現場等で利用され、熊本県内のCO2の排出削減に貢献している。
今回の熊本から新潟への輸送では、通常の主たる輸送方法である10tトラックで輸送する場合に比べ、貨物鉄道を利用することで輸送中のCO2排出を大幅に削減している。
また、「物流2024年問題」に於ける長距離輸送の課題を、鉄道輸送を組み合わせたモーダルシフトによって、課題解決の一部として寄与できるものと考えている。これからも全国各地の顧客のニーズに対応し、環境にやさしい「貨物鉄道輸送」を活用して配送を継続していくとしている。
メルカリ/宅配ボックス「Smari」 非対面で集荷・発送可能に