国際ドローン協会は12月4日から3日間、千葉県東庄町と共同で、ドローンを活用した物流システムの実証実験を実施した。
<物流ドローン実証実験映像>
<東庄町のイメージキャラクターコジュリンくんと実証実験を見学した東庄の子供達>
実証実験は、ドローン技術がいかにして社会課題を解決し、日常生活の利便性向上につながるかを検証する重要な取組だという。
実験では、高齢者や交通困難者のサポートを目的に、東庄町ドローンパークから東庄町役場まで、弁当を配送した。
市街地や丘陵地形の上空を通るこの約6.1kmのルートは、事前にドローンによる測量を実施し人や物件に配慮したコースを設計。食品の形状や液体の安全な運搬を可能にする、ドローンの高度な制御技術の試験も兼ねている。
<輸送された弁当に漏れ等の異常がないことを確認する東庄町職員>
ドローンの輸送能力は災害時の緊急物資輸送、特に救急医療物資や生活必需品の輸送に役立つことが期待されている。
実験は、齢者や交通手段が限られる買い物困難者への支援、物流効率の向上といった面への挑戦を目的として、実施された。
なお、2025年2月には災害時の緊急物資輸送、買い物困難者の支援輸送、の実証実験を2回開催する予定だ。
国際ドローン協会は今後もドローン技術の可能性を追求し、安全性と効率性を兼ね備えた物流ソリューションを開発・提供していくとしている。
■実証飛行の実施概要
期間:2024年12月4日~6日
配送内容:弁当(総重量10kg)
飛行ルート:東庄町ドローンパーク → 東庄町役場(約6.1km)
使用機体:DJI FlyCart 30
体制:一等無人航空機操縦士2名(目視内限定解除、最大離陸重量25kg未満の限定解除も取得)、監視員3名
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