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DHL Express/アジア太平洋地域でネットワーク強化、国際貨物量増加

2024年12月23日/3PL・物流企業

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DHL Expressは12月20日、2024年アジア太平洋地域における航空ネットワークと地上施設を強化し、同地域発着の国際貨物量が前年比で6%増加したと発表した。

<アジア太平洋地域のネットワーク図>
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東南アジアは、若く優れた労働力、数多くの貿易協定、そして革新への注力により、世界貿易における注目の地域となっている。この地域は、供給網の多様化を進める国際貿易業者にとって、最も成長が著しい地域の一つ。

DHL Expressは、昨年、東南アジアにおける貨物量の増加に対応するため、中核となる施設を拡張した。まず、シンガポールのチャンギ空港近くにある「南アジアハブ」は、2021~2022年20%以上の貨物量増加を受け、将来の成長を見据え、施設を拡充した。アジア太平洋地域におけるマルチハブ戦略の重要拠点として、立地の利便性を活かし、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニア向けの出荷を支えている。新たなX線検査装置導入によるスキャン能力の30%向上、既存のマテハンシステムの強化により、仕分け能力も40%増加した。

また、南アジアハブには、シンガポール航空運航によるDHL所有のボーイング777貨物機5機が配備されている。これにより、1200トン以上の積載能力が追加され、アメリカ・アジア間の輸送時間が最適化され、両大陸間の貿易が強化されている。新型ボーイング777は、従来のB747-400型機に比べて二酸化炭素排出量が18%少ないため、DHLのスコープ1排出量の削減にもつながる。

さらに、2024年10月にはマレーシア・クアラルンプールに最新のゲートウェイを開設し、特に電気・電子機器製造の調達拠点としてマレーシアの貿易を支えている。投資額は6000万ユーロ、施設面積は1万3000m2を超え、完全自動化された仕分けシステムが導入されている。また、この施設はDHLグループのカーボンニュートラル施設のガイドラインに沿って、太陽光パネルやエネルギー効率の良いシステムが導入されている。

DHL Expressは、需要の高い貿易ルートでのネットワーク強化も進めている。9月には香港からジャカルタへの直行便が新たに就航し、アジア太平洋地域内での輸送時間短縮と顧客サービスの向上が実現した。この新ルートにより、インドネシアの企業や消費者は、アジア域内で迅速な配送を利用でき、貿易機会の拡大が期待されている。

オセアニアの輸出主導型経済は、DHLの近代的なロジスティクスネットワークと効率的な通関手続きによって強力に支えられている。顧客がこの地域の機会とアジア太平洋地域との貿易ルートをより有効に活用できるよう、専用便がシドニーと香港の間で運航されるようになり、オセアニア地域からの接続性がさらに向上した。香港に到着した貨物は、中国本土、インド、韓国、日本、マレーシア、台湾、タイ、フィリピン、ベトナムに翌日配達サービスを提供している。

また、同社は最近、ゲートウェイをアデレードに開設し、オーストラリアでの存在感を強固なものにした。空港に近接した場所に移転したこの拡張施設のピーク時の処理能力は4倍に増加し、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、英国向け出荷の輸送所要日数を1日短縮する。また、この施設により、地元企業はアデレードと南オーストラリア州への航空貨物輸送を直接利用できるようになり、他のオーストラリアの港に頼る必要がなくなる。さらに、DHL Expressは、以前の施設の10倍以上の規模となる数百万ドルを投じた新たなサービスセンターをニューキャッスルに開設した。このインフラは、地域の企業が自社製品を国際市場に輸出したり、自社のサプライチェーンに幅広い輸入品を取り入れることを支援する。

DHL Expressは、ニュージーランド国内での事業拡大の一環として、新たにクライストチャーチにゲートウェイを開設する。同国への過去最大の投資となるこの施設は、ニュージーランドにおけるDHL Express初の100%カーボンニュートラル施設となる。 1時間あたり最大6500個の輸入貨物、5600個の輸出貨物を処理できるラインソーターコンベアシステムにより、現地のニュージーランド企業は輸出入をより効率的に行うことが可能になる。

香港は中国本土と世界をつなぐ貿易の重要なゲートウェイ。DHL Expressは、貿易需要の高まりに対応する香港特別行政区の接続性をさらに強化するため、香港ウエストサービスセンターを開設した。この施設は1日あたり5万個以上の貨物を処理することができ、世界的な環境性能認証であるLEEDゴールド認証を取得している。

2024年第1四半期には、DHL Expressと日本航空がパートナーシップを強化し、日本、ソウル、上海、台北を結ぶ広範な航空ネットワークを整備した。これは、DHL Expressの機敏な対応能力と、サービス信頼性および効率性の向上に対するコミットメントを示すものだ。

マルチソーシング先として人気の高いインドでは、輸出全体が上昇傾向を維持しており、2022年11月から2023年にかけて1.23%の成長を記録している。DHLの「グローバル・コネクテッドネス・トラッカー」最新版によると、インドは世界貿易におけるシェアが最も増加した国のひとつでもある。物流サービスに対する需要の高まりに応えるため、DHL Expressはインドのニューデリーに同国初の自動仕分けハブを開設した。 この投資は、海外市場へのシームレスな輸出を望む現地企業のニーズに応えるものだ。

DHL Expressアジア太平洋地区のケン リーCEOは、「アジア太平洋地域は、グローバルな供給網の多様化や構造的な追い風、さらにはeコマースの成長により大きな発展を遂げている。これに対応するため、事前に計画を立て、地域全体で戦略的な強化を行ってきた。この体制があれば、需要の変動にも柔軟に対応できると確信している。また、これらの強化により、消費者向けeコマースの需要がピークを迎える繁忙期にも、顧客をサポートする準備が整っている」と述べている。

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