オンライン・マーケットプレイス「eBay(イーベイ)」への出店を通じ、日本セラー
の越境EC(海外販売)を支援するイーベイ・ジャパンは2月28日、DHLジャパンの協力の元、持続可能な航空燃料「SAF」を使用した低炭素輸送による脱炭素化のための取り組みを1月より開始したと発表した。
<左よりOrange Connex社、eBay/Kang Zhang、Renee Morin、DHLジャパンKhan社長、eBay Japan 岡田>
eBayは日々、アイテムの寿命を延ばし、企業活動が環境にかける負荷を削減するための運営効率を追求している。eコマースにとって配送は必要不可欠な要素だが、航空輸送は温室効果ガスの排出量が輸送手段の中で最も多いとされており、脱炭素化のインパクトが最も大きいものだ。
今回注目した持続可能な航空燃料「SAF」は従来の航空燃料と比較して温室効果ガスの排出量を大幅に削減できると期待されている。SAFは日本政府も2030年までに利用率を10%に引き上げる目標を掲げている重要なファクター。
イーベイ・ジャパンでは公式配送サービスの「eBay SpeedPAK – Ship via DHL」において、大手クーリエのDHL Expressが提供する国際輸送サービス「GoGreen Plus」でのSAF購入への投資を通じて、環境価値として500トン近くの温室効果ガス排出量削減を見込んでいる。本取り組みを通じてeBayは長期的な削減ゴールに向けて前進していくとしている。
なお、eBayは全世界190か国以上の販売網を備える世界最大級のプラットフォーム。eBayにおける日本からの販売額は4年連続成長率1位を記録し、プラットフォームを活用した日本から海外への販売は2020~23年で2倍に成長するなど、日本越境EC市場が過熱している。
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