九州西濃運輸は12月24日、地元の農家から普段出荷前に廃棄されるキャベツの外葉や、店頭に並べる事のできない野菜等5箱分を、12月18日に長崎県西海市の動物園「長崎バイオパーク」に動物の食料として提供するために、輸送を行ったと発表した。
この取り組みは廃棄物の削減や資源の有効活用を目指しており、環境保護およびSDGsに貢献する。
これまで長崎バイオパークでは、動物の食料を購入していた。一方で農家は、店頭に並べる事のできない野菜を廃棄することに困っていた。そこで、九州西濃運輸は廃棄される農作物の外葉や茎を動物の食料として活用することを考案。長崎バイオパークに提案し、賛同を得たことから、地元の農家へと話をつないだ。これにより、双方の困りごとが解決した。今後、この農家からは毎週5箱程度、廃棄予定の野菜やキャベツの外葉等を長崎バイオパークに提供する予定だ。
長崎バイオパークと九州西濃運輸は、今後、提供元を拡げていくことや、動物の糞を堆肥として提供先に還元することで、参加者全てにメリットがある取り組みへと進化させ、循環型社会実現に貢献したいと考えている。