三菱ふそうトラック・バスは3月27日、国土交通省に小型EVトラック「eキャンター」のリコールを届け出た。
今回届け出たリコールは「配線コネクタ不具合」「ハーネス不具合」「ステアリングスイッチ不具合」の3つ。
「配線コネクタ不具合」の対象は、2023年3月27日~2024年8月28日に製造された1646台。
キャブ内にあるヒューズボックスにおいて、回路の設計検討が不十分なため、ウォータポンプの経年劣化や非常作動モードによってウォータポンプの駆動電流が大きくなると、コネクタ端子の最大許容電流を超える電流が流れて溶損、最悪の場合、VCU(車両制御ECU)の電源が遮断されて走行不能になる。
「ハーネス不具合」の対象は、2023年3月27日~2024年6月21日に製造された1406台。
ハイカレントヒューズボックスに接続しているハーネスにおいて、分岐部に施している保護テープによる防水処置が不適切なため、ハイカレントヒューズボックス内で結露水が発生することがある。そのため、結露水が滴下して端子部が被水すると走行不能に至る等の不具合が生じるおそれがある。
「ステアリングスイッチ不具合」の対象は、2023年3月27日~2024年6月21日に製造された1268台。
ステアリングスイッチ内に書き込まれているソフトウェアが不適切なため、距離計操作側のステアリングスイッチが作動しなくなり、運転者が容易に走行距離を確認出来ず、保安基準に適合しないおそれがある。
■詳細はトラックニュースを参照
三菱ふそう/EVトラック「eキャンター」3箇所のリコール、走行不能のおそれ