関通が4月11日に発表した2025年2月期決算によると、売上高152億7000万円(前年同期比27.9%増)、営業損失4700万円(前期は4億1000万円の利益)、経常損失9200万円(前期は4億600万円の利益)、親会社に帰属する当期損失8億4800万円(前期は4900万円の利益)となった。
2024年9月に同社サーバーがランサムウェアによる第三者からの不正アクセスを受け、さらなる攻撃予防のため取引先及び外部とのネットワークを遮断する等、各種業務に支障をきたす事態となった。下期の業績に大きな影響を与えると同時に、被害を受けた環境で開発や使用していたソフトウエア、工具、器具及び備品等の除却や、再度のサイバー攻撃を回避するべく新たに強化されたセキュリティ体制の構築のため情報セキュリティ対策費用、当連結会計年度の戦略の一つとしていた、関連会社と共同開発する最中だった発注自動化システム「ECOMS」の 開発を、本件により中止したことに伴う損失が発生する等、想定し得ない費用が発生し特別損失を計上することとなった。
セキュリティ対策費用として7億1302万4000円を特別損失として計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失は8億4822万1000円(前期は4969万3000円の親会社株主に帰属する当期純利益)となった。
セグメント別では、、物流サービス事業に係る当連結会計年度の売上高は145億2402万2000円(前期比29.7%増)、営業損失は3億2850万3000円(前期は1億79万6000円の営業利益)となった。
次期は、売上高159億6500万円(4.6%増)、営業利益2億5900万円、経常利益2億6000万円、親会社に帰属する当期利益1億8700万円を見込んでいる。