日本貨物鉄道(JR貨物)が8月20日に公表した8月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが133万5000トン(前年同月比8.8%増)、車扱が65万9000トン(4.1%減)で、合計199万5000トン(4.2%増)だった。
<8月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,335 | 659 | 1,995 |
前年比(%) | 108.8 | 95.9 | 104.2 |
概況としては、国内景気は長引く物価高に伴う個人消費の伸び悩みが続いているものの、引き続き緩やかな回復基調にあり、同社の輸送実績合計は前年を上回った。
コンテナは、エコ関連物資が、中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬により前年を上回ったほか、積合せ貨物は、鉄道シフトに加え、昨年、台風10号接近の影響があったことにより前年比増送となった。また、自動車部品は、一部顧客における増送が続いたことにより前年を上回った。
車扱は、石油が、昨年、南海トラフ地震臨時情報の発表を受けてガソリンや軽油等の燃料を事前に備蓄する動きにより出荷が増えたこともあり、行楽等の需要があったものの今年の実績は前年を下回った。
<輸送実績の推移>