JFE物流グループは10月20日、JFE物流と国内グループ会社5社(J-ロジテック、JFE物流京浜、JFE物流中部、倉敷運輸、JFE瀬戸内物流)の全ての事業を統合・一体化し、JFE物流が承継することにより、効率的かつ環境変化に柔軟に対応できる事業体制の構築を図る方針を決定したと発表した。
人材確保・育成の取り組みを強化、ニーズに即した柔軟な人材配置を実行し、全社横断的な機動力のある組織体制への変革や、物流DXを駆使した自動化・省力化の推進など将来を見据えた物流事業全体の基盤強化を図り、国内製鉄事業の競争力強化やJFEスチールカーボンニュートラル推進に物流機能面で貢献するとしている。
事業統合の形態は、JFE物流を存続会社、J-ロジテック・JFE物流京浜・JFE物流中部・倉敷運輸・JFE瀬戸内物流を消滅会社とする吸収合併。合併期日は2026年4月1日。
なお、JFE物流グループはJFEスチールグループの総合物流会社として国内外で幅広く鉄鋼物流事業を展開していた。このほどJFEグループで策定した第8次中期経営計画では、現在の厳しい鉄鋼事業環境が継続することを想定し、国内製鉄事業の徹底した効率化・強靭化を図る計画としている。
JFEスチールグループの物流機能を担うJFE物流グループでも、人材不足の深刻化や、いわゆる「物流2024年問題」への対応などを背景として、物流実力の向上および効率化推進に向けた最適な事業体制の構築が急務であり、これまで検討を重ねてきたもの。
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