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日本GLP/尼崎市で2棟37万m2の物流施設が満床竣工、防災や子育て支援の拠点にも

2025年11月13日/物流施設

PR記事

日本GLPは11月13日、約1400億円を投じ兵庫県尼崎市で開発していた、2棟から成る総延床面積約37万m2の物流施設「GLP ALFALINK尼崎」が竣工し、満床で稼働したと発表した。ALFALINKブランドとしては「相模原」「流山」「茨木」に続く第4弾。

<俯瞰>
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施設は、6階建てダブルランプウェイ、延床面積約24万2420m2の「GLP ALFALINK尼崎 South」と、4階建てボックス型、延床面積約11万2300m2の「GLP ALFALINK尼崎 North」で構成する。

同日、日本GLPは尼崎市と、災害時の一時避難所指定などを定めた包括連携協定を結ぶとともに、施設内に市が運営するコミュニティ支援施設「ALCO GARDEN」を開設。物流施設を防災拠点として利用するほか、子育て支援や学校教育にかかわる拠点として、地域に開かれたものにしていく。

<日本GLPの帖佐社長>
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竣工にあたり13日に開かれた記者会見で、日本GLPの帖佐義之 社長は、「これまで物流業界はコストカットでデフレスパイラルに陥りやすく、雇用も進みにくい、また物流施設は地域住民から歓迎されにくい場所だった。しかし施設が閉鎖的だったことが嫌悪されがちな要因と気付き、カフェテリアを設け労働環境を改善したり、人が集まれるスペースを作ったりしてきた」とアピールした。

「GLP ALFALINK尼崎」の立地としては、大阪駅まで直線距離で9kmに位置し、国道43号の利用により大阪都心部へは約30分、阪神高速3号神戸線「尼崎西IC」まで約300mと、関西全域へ広域配送ができる。

阪神電鉄本線「尼崎センタープール前駅」から徒歩7分、路線バスの停留所も近く、雇用確保の面でも立地が良い。

周辺には日用雑貨メーカーや食品流通系企業、工業メーカー系企業、3PLなどの物流企業が集積しており、今後も物流施設へのニーズが高まるとみられている。

<「ALCO GARDEN」がある共用棟(手前)とGLP ALFALINK尼崎 South(奥)外観>
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この好立地を生かし、「GLP ALFALINK尼崎 South」の1・2階には佐川急便が入居し、同社として関西最大級の大型中継センターとする予定。このほか関通や日本アクセスなど計5社と賃貸借契約を締結している。また、共用棟「ALCO BRIDGE」には地域の人々も利用できるレストランや、会議室などを設置し、快適な就労環境としながら地域との融合を実現。

健康増進のための健康遊具、フットサルなどができるマルチコート、起伏のあるグリーンエリアなどを整備し、地域の憩いの場とする。

<共用棟1階コミュニティ支援施設>
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<共用棟2階レストラン>
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さらに、共用棟1階に、尼崎市が主体となって運営するスペース「ALCO GARDEN」を開設し、子育て支援のイベントや青少年の教育活動など、地域活性化の拠点となる施設にしていく。

<GLP ALFALINK尼崎 North外観>
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一方、「GLP ALFALINK尼崎 North」は、リピートカスタマーの専用施設として稼働する。好立地なことに加えて、ワンフロアで約2万6000m2を確保できる広大なスペースが効率的なオペレーションを可能にするとして利用が決まったという。

<左から松本 尼崎市長、帖佐 日本GLP社長>
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13日には記者会見と合わせ、包括連携協定締結式、「ALCO GARDEN」開所式も行われ、帖佐社長は、あらためて「尼崎にGLPの物流施設があって良かったと思ってもらえたら」。津波時はランプウェイを駆け上がり避難する想定だ。

松本眞 尼崎市長は「見学してみて、これほど物流施設は堅牢なのかと驚き、災害時も安心して避難できると思った。尼崎は工業専用地域と海抜ゼロ地帯が多く、津波を心配する声も聞く。物流も産業も生活も一体となった使い方のできる施設になれば。市としても街の財産として、スポーツイベント、祭りなど積極的に施設を使わせてもらいたい」と語った。

<佐川急便の枝川 取締役>
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また、入居した佐川急便の枝川和弘 取締役は「東京には2021年に稼働した大規模物流センター『Xフロンティア』があり、中四国や九州にも輸送できる大型中継センターとして関西にも施設が欲しかった。関西に4か所の中継センターがあるが1か所に集約でき、輸送の効率化や品質の安定化につながると期待している」などと話している。

■施設概要
<GLP ALFALINK尼崎 South>
所在地:兵庫県尼崎市道意町7-1-10
敷地面積:約10万7300m2
延床面積:約24万2420m2
構造:地上6階建て、免震PCaPC造 一部S造
着工:2023年11月
竣工:2025年10月末
認証取得:CASBEE認証、ZEB Ready認証取得(予定)
設計・施工:JFEシビル・りんかい日産・合田・春名・シマ特定建設工事共同企業体(構造設計:デロイトトーマツPRS)

<GLP ALFALINK尼崎 North>
所在地:兵庫県尼崎市道意町7-6他
敷地面積:約5万5000m2
延床面積:約11万2300m2
構造:地上4階建て、免震PCaPC造
着工:2024年3月
竣工:2025年10月末
認証取得:CASBEE認証、ZEB認証取得(予定)
設計・施工:五洋建設(構造設計:デロイトトーマツPRS)

日本GLP/福岡県粕屋町のIC近接地に9.6万m2の1社専用物流施設着工

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