LNEWSは9月上旬に、物流施設に関する仲介ビジネス(物流不動産リーシング市場)の利用調査を行い、98人の回答を得た。
98人の回答者は、メーカー11.2%、小売・卸・商社0.6%、物流会社50%、物流施設開発11.2%、不動産・建設会社12.2%、その他(金融・コンサルタント・IT)が9.1%だった。
<回答者の役職>
ほとんどの回答者が上場企業とその子会社に所属し、66.3%が決定権のある会社役員・管理職の方だった。
物流不動産リーシングについては、「よく知っている」「聞いたことがある」を回答者が93.9%と、認知度は非常に高かった。
物流不動産リーシングを行っている企業の認知度については、イーソーコが77.6%ともっと高く、次いでシービー・リチャードエリス(旧:生駒商事)が64.3%、公共シィー・アール・イー(旧:コマーシャル・アールイー)43.9%、フクダ・アンド・パートナーズ39.8%、ディールエージェント37.8%の順。
さらに、ロジバンク22.4%、富士プラント/倉庫情報センター20.4%だった。
<コンタクトをした順>
コンタクトをした順では、シービー・リチャードエリス22.4%、ディールエージェント20.4%、イーソーコ5.1%、公共シィー・アール・イー4.1%となった。
しかし「どこの企業にもコンタクトはしていない」45.9%もあった。
<満足度は>
コンタクトをとった満足度については、専門知識・能力、保有する情報量、交渉・調整能力、顧客対応・迅速さ、総合満足度の各項目で70%から90%以上の方が満足・もしくは非常に満足と答えている。
ただ、仲介手数料については58.4%、アフターフォロー64%だった。仲介手数料については13%が不満で、交渉・調整能力でも15%が不満としている。
「利用頻度がもっとも高い物流不動産リーシング企業について、今後も継続して利用したいか」という問いに、ぜひ継続利用したいが32.7%、よりよい業者がいれば変えたいが、いなければ継続するが12.2%だった。
なお、物流不動産リーシング企業を利用しないとする回答も17.3%あった。
<リーシング企業の重視するポイント>
物流不動産リーシング企業との取引で重視するポイントについては「保有する情報量」が87.8%でトップで、次いで「顧客対応・迅速さ」65.3%、「専門知識・能力」61.2%の順。
仲介手数料34.7%、アフターフォローは32.7%と低かった。
今後使ってみたい物流不動産リーシング企業については、シービー・リチャードエリス34.7%、ディールエージェント31.6%、フクダ・アンド・パートナーズ23.5%、イーソーコ23.5%、公共シィー・アール・イー16.3%、富士プラント/倉庫情報センター14.3%、ロジバンク14.3%、工場倉庫トータルプラン12.2%の順だった。