LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





三菱地所/田島 穣常務執行役員、トップインタビュー

2016年06月12日/物流最前線

  • 関連キーワード
  • EC

年2~4棟の物流施設を開発

―― 現在、開発中の物流施設は。
田島 ロジクロス厚木が5月に着工、そしてロジクロス神戸三田が間もなく着工の予定です。さらに、2016年中に名古屋において、敷地面積1万坪のプロジェクトを進めています。そして、首都圏では千葉県の習志野でも開発を進めていく予定です。基本的には年2~4棟を目標に進めていますが、もちろん顧客のニーズにより多少の変更はあります。

―― 御社の物流施設の特徴とは。
田島 開発にあたっては事前のヒヤリングを徹底的に行います。最近は、従業員やパートさんなどの雇用確保に有利な立地が大きなポイントになっています。習志野は京葉線「新習志野」駅から約5分という好立地です。近くに商業施設もあり、人集めには最適な立地と考えております。

―― アメニティ関係の充実が最近は進んでいますが。
田島 アメニティの充実や目新しいデザインなどが、最近の物流施設では取り上げられていますね。三菱地所でも積極的に採用していこうと思っています。物流施設で従事される方は女性も多く、最近は女性ドライバーも増えてきましたので、施設内は清潔で快適なものにできるよう心掛けております。

―― ロジクロス厚木ではOAフロアパネルを再利用します。
田島 三菱地所が再開発を進めている「東京丸の内エリア」のオフィスビルで使用していたOAフロアパネルを、ロジクロス厚木で再利用しようというものです。このような、総合デベロッパーとしての強みを活かした環境負荷低減を今後とも進めていく予定です。

―― 再利用はコスト面で有利だったのですか。
田島 多少のコスト削減にはつながりますが、基本は環境面での取り組みです。現在丸の内の再開発も進んでいますので、タイミング的にもよかったと思います。

―― 読者にメッセージを。
田島 これまで総合デベロッパーとして培ってきた強みを活かし、テナント様や、地域住民の方々から評価して頂ける開発を進めていきます。物流施設事業部には、当社の各部署から幅広い経験を持った人員が異動してきています。このような様々な視点を活かして、荷主企業様との積極的なコミュニケーションを図っていきたいと思います。日本の物流効率化に少しでも貢献していきたいというのが三菱地所の物流物件開発の基本姿勢です。

―― 最後に健康面で留意している点は。
田島 53歳から始めたマラソンを続けています。毎年フルマラソンに参加し、これまでに6回完走しています。マラソン大会が盛んになったことで、全国各地で開催されています。健康と観光を兼ねて、楽しんでいます。ファッションも楽しいですね。走り始めてから、体の調子は良く、物流施設は敷地も広く1周するだけでもかなりの距離になりますが、苦も無く回ることができますね。

<田島 穣常務>
20160610mitsubishig8 500x316 - 三菱地所/田島 穣常務執行役員、トップインタビュー

■プロフィール
田島 穣(たじま ゆたか)
生年月日:1958年1月24日
学歴
1980年3月:一橋大学商学部卒業
職歴
1980年4月:三菱地所入社
1991年4月:休職(メックユーケー社)
1999年4月:経理部副長
2003年4月:休職(ロックフェラーグループ社)
2008年4月:経営企画部長
2010年4月:執行役員経営企画部長
2012年4月:執行役員 ビルアセット開発部長
2013年4月:常務執行役員
      都市開発業務部、都市開発事業部、再開発事業部、物流施設事業部担当
2014年4月:常務執行役員
      商業・物流業務企画部、商業施設運営事業部、商業施設開発部、商業施設営業部、物流施設事業部担当
2015年4月:常務執行役員
      生活産業不動産業務企画部、商業施設運営事業部、商業施設開発部、商業施設営業部、物流施設事業部担当

■三菱地所
http://www.mec.co.jp/j/service/distribution/index.html?id=fs

■ロジクロス
http://www.logicross.jp/

<前へ 1 2 3 4

関連記事

トップインタビューに関する最新ニュース

最新ニュース