アマゾンは2月21日、文部科学省が推進する企業の社会貢献活動における「青少年の体験活動」の機会の充実と普及啓発を図る企業として、「青少年の体験活動推進企業表彰」の審査委員会奨励賞を受賞した。
受賞理由は、2017年11月より開始したアマゾン川崎FC近隣の東高津小学校と連携を図り、同小学校の5年生175名を対象に、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を学ぶSTEM 教育について、FCと
Amazon Robotics を題材とした体験教室が、青少年の体験活動に関する優れた実践として評価を受けたもの。
体験教室の具体的な内容としては、社会科の特別授業として、国内初の「Amazon Robotics」が導入された川崎FCが、アマゾンのグローバルビジネスについての説明を行った。次に児童たちは、人とロボットが協力して、受注から発送までの時間をどのようにして短縮しているかを学ぶために、商品の棚出し作業や安全に作業するためのダンボールの運び方、顧客の商品を丁寧に梱包する方法など3つの体験教室に参加した。
児童たちは、荷物を運ぶ際に「テコの原理」が応用されていることなどを体験し、授業での学習内容が、実際の社会で役立てられていることを学んだ。授業の最後には、児童一人ひとりが、体験教室で学んだ最先端の物流をテーマに、ロボットのイラストを描いた。それらのイラストは、児童たちと社員との交流の証として、川崎FCのカフェテリアに掲示されている。
参加した児童は、次のようにコメントした。「ロボットが活躍している様子を見て、私も将来エンジニアになりたいと思いました」「算数の勉強が社会で役立つということが、Amazon Roboticsを題材としたSTEM教室でよく分かりました」。
東高津小学校の鈴木校長先生(2017年当時)は、「川崎FCと学校が連携して、素晴らしい授業を実現することが出来た。生徒達は興味津々で本日の体験教室に参加していた。生徒達にとって、物流がどのように日本のインフラを支えているのか、また最先端のAmazon Roboticsについても学ぶとても良い機会になったと思う」とコメント。
川崎市の福田紀彦市長は、「東高津小学校での授業は、科学技術や情報を生かして発展する産業が果たしている役割について考えるよい機会となり、2020年度から始まるプログラミング教育にもつながる、素晴らしい取組みに感謝している」と述べた。
アマゾンは、フルフィルメントセンター(FC)近隣の若者の未来を応援することを目的に、高校生を対象とした職業体験プログラム「ジョブシャドウ」や小学生向けに「フルフィルメントセンターの仕組みとAmazon Robotics を学ぶSTEM ワークショップ」、文部科学省が夏休みの児童たちを対象に実施している「こども霞が関見学デー」に参画して、Amazon Robotics を題材としたプログラミング体験教室などを積極的に実施している。
文部科学省は、企業が自社のサービスやテクノロジーを活用して、教育活動に参加することを推奨していて、そのことが企業の社会での評価を高めることを企業向けに普及啓発している。
アマゾン/北海道への翌日配送開始、ANA旅客機の貨物室を活用