日本パレットレンタル(JPR)は8月25日、主要パレット供給拠点である兵庫県加東市の「JPR東条デポ」において、3号棟を竣工したと発表した。
東条デポは同社が全国約60か所に展開するパレットデポネットワークの要となる施設。関西地域の企業へのパレットの供給・回収のほか、より広域な供給ネットワーク強化を目的に新棟を建設した。
<JPR東条デポ俯瞰図(向かって左の建物が今回竣工した3号棟)>
東条デポには無人フォークリフト、RFIDによる整備履歴の記録、画像による検査設備等を他のデポに先駆けて試験導入している。また消費する電力の一部を太陽光発電で賄うなど環境にも配慮している。
3号棟竣工により倉庫面積は1.4万m2から1.8万m2に拡張。1日に入出庫可能なトラックの台数を増やし、従来発生していた中継輸送を削減することで、車両の効率的な運用効果を見込む。
物流業界ではトラックドライバー不足が深刻化しており、荷待ち・荷役時間等の短縮が求められている。レンタルパレット導入により課題解決を図る荷主も多く、JPRによると2024年度に利用企業に供給したレンタルパレットの枚数は、前年度比+5.8%の約5309万枚で、過去最高となった。
東条デポの機能強化により広域なパレット供給を安定させることで、「企業の持続可能な物流の構築に向けた取り組みを安定したパレットの供給で支えていきたい」としている。
■施設概要
名称:JPR東条デポデータ
住所:兵庫県加東市南山6-9-3
倉庫面積:拡張前 1万4752m2
拡張後 1万8055m2