首都大学東京は12月5日、運営する東京都立産業技術高等専門学校(産技高専)が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)およびダブル技研と共同で、可変剛性機能付き3本指ロボットハンドを開発したと発表した。
<開発したロボットハンド>

このロボットハンドは、1つの駆動装置で各指が物の形状にならって把持対象物の複雑な形状に対応することができるほか、各指の姿勢を任意の位置で固定(ロック)する機構により、ハンドリング位置決定の精度向上を実現している。
これにより、従来では把持する物に応じてロボットハンドを交換して対応していた生産ラインや、多品種を扱う物流倉庫などにおけるピッキング作業の自動化や、ロボットハンド導入のコストの低減などへの貢献が期待できる。
なお、ダブル技研は12月5日から、今回開発した機構を採用したロボットハンド「D-Hand Type R」の受注生産を開始している。