三菱造船は12月27日、国内初のLNG燃料フェリー2隻の建造で商船三井と契約を締結した。
<LNG燃料フェリーイメージ図>

下関造船所で建造し、2022年末から2023年前半にかけて順次完成・引き渡される予定で、フェリーさんふらわあが運航する大阪~別府航路に就航する。
本船は、長さ約199.9m、幅28.0m、総トン数約1万7,300トン、最大旅客定員数763人で、13mトラック約136台、乗用車約100台の積載能力がある。
主機関は、国内フェリー初となるLNG(液化天然ガス)とA重油それぞれを燃料として使用できる高性能デュアルフューエルエンジンを搭載し、CO2の排出量が従来比20%削減、SOx(硫黄酸化物)の排出量がほぼゼロという環境負荷の低減をはかる。
既存船に比べて車両区画はトラックの積載台数を大幅に増やし、客室区画はドライバーズルームの拡充、定員一人あたりの面積を大幅に拡大する。
大浴場とレストランの拡大や3層吹き抜けのアトリウムをはじめとしたゆとりある開放的なパブリックスペースを設置する。