ESR/横浜市金沢区に19.5万m2物流施設、産業遺産をアイコンに

2021年06月14日 

ESRは6月14日、横浜市金沢区でマルチテナント型物流施設「ESR 横浜幸浦ディストリビューションセンター2(横浜幸浦DC2)を6月1日に着工したと発表した。

<ESR横浜幸浦DC完成イメージビデオ>

横浜幸浦DC2は、敷地面積9万m2、延床面積19万5000m2の4階建てダブルランプウェイ式マルチテナント型物流施設。同敷地内に物流施設2棟を建設する計画の2棟目にあたり、現在第1期として建設中の「ESR横浜幸浦DC1」(2022年1月末竣工予定)に隣接して建設する。

竣工は2023年1月末を予定。総投資額は第1期との合計で約1000億円を見込んでいる。

<アクセス図>
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横浜幸浦DC2は東京湾に面した立地で、首都高速道路湾岸線「幸浦 IC」と横浜横須賀道路「並木 IC」からともに至近。また、横浜港まで15km、羽田空港まで31km、横浜中心部に近く、東京都心まで46kmと日本の物流・国際貿易・経済の要衝に位置し、ECや輸出入を伴う工業製品の高いニーズに対応することができる。

国道357号線と16号線にも至近で、2025年には圏央道・横浜環状南線(戸塚IC~栄JCT~釜利谷JCT)により圏央道に直結。東名高速道路など主要幹線道路へのアクセス向上により、全国各地への物流拠点として最適なロケーションとなる。

最寄り駅の金沢シーサイドライン「並木北」駅からは1km(徒歩9分)と通勤しやすく、横浜市やその近郊、京急本線・根岸線沿いのベッドタウンは豊富な労働人口を有することから、雇用確保にも優位な立地となっている。

<横浜幸浦DC2完成イメージ>
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建物は免震構造で、45フィートコンテナトレーラーが走行可能な上り下り専用のランプウェイを結ぶ中央車路・バース式によって、各階へ一方通行でアクセス可能。トラックバースは各階に50台、ドックレベラーも各階に10基ずつ設置する。

倉庫スペースでは、全ての階で2.5トンのフォークリフトが走行可能にする。1~3階は梁下有効高5.5m、柱スパン11m×11.1mを確保。最上階の4階は梁下有効高5.5~6.4m、柱本数が少ないワイドスパンとし、より使い勝手の良い空間とする。

荷物用エレベーターは各階最大10基まで、垂直搬送機は同12基まで設置可能。待機場は海上コンテナトレーラーに対応できるエリアも含め、合計54台分を完備する。

そのほか、特別高圧電力供給によってロボティクス、冷蔵冷凍設備、人用空調、ハイスペックな物流システムの導入など多様なニーズに対応することができる。

BCP対策では建物の免震構造のほか、非常用発電機設を実装し、停電時でも一定時間、防災センターや事務所、倉庫の一部に電力を供給可能とする。また、浸水被害リスクに備え、ハザードマップの想定津波高を上回る倉庫床レベルを確保。セキュリティ対策では非接触型カードリーダーとモニターフォンなど最新スペックのシステムを導入するほか、ESR社内のプロパティマネジメントチームが安心・安全な施設環境を提供する。

また、横浜幸浦DC2では敷地南部に座している⾧年使用されていたガントリークレーンを産業遺産ととらえ、同施設のアイコンとして保存。照明デザイナーによるライトアップとプロジェクションマッピングでガントリークレーンを演出することを検討している。

<洞窟のような北ラウンジ。鏡張りの内装が迷宮のような空間を演出>
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<南ラウンジは3・4階の2フロア構成>
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<屋外テラス>
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アメニティ設備としては、ESRの物流施設での基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)」に基づき、ワーカーにとって快適で魅力的な環境・サービスを提供するため、施設の南北2か所に休憩ラウンジを設置するほか、各ラウンジ内に飲食物などを販売するショップを完備する。

<託児所。園庭には滑り台やクライミングスロープ等を設ける>
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さらに、子育て世代のワーカー支援策として託児所を設置。その他、女性用パウダールームやフィットネスルーム、シャワー室、喫煙専用室を完備。普通自動車用の駐車場479台、駐輪場200台分を用意し、ワーカーの通勤利便性を向上させる。

<金沢の森>
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環境への配慮としては、全館LED照明、環境配慮型照明システム、自家消費型太陽光発電システムを導入予定で、環境や省エネルギーに配慮した評価として「CASBEE」 Aランク基準を満たし、「BELS」の最高位5つ星認証も取得を予定している。

また、生物多様性を守る取り組みとしてはランドスケープデザイナーを起用し、30年程前に植樹され、近年は荒廃が進んでいた木々や池を「金沢の森」として再構築。

「Rehabilitation of Landscape(森のリハビリテーション)」をコンセプトに、花や実のなる樹木を植え、子供も大人も楽しめるローラー滑り台やツリーハウス、巣箱やインセクトホテル、水際のウッドデッキなどを設置し、憩いの場となるようさまざまな仕掛けを施す計画で、竣工後は横浜幸浦DCのワーカーだけでなく、地元住民の方にも森を開放することも検討している。

横浜幸浦DC2について、ESRのスチュアート・ギブソン代表取締役は、「需要が旺盛な東京湾岸エリアで、幸浦という地は本牧ふ頭にも近く、特に輸出入に携わる企業には港と物流拠点を結ぶ輸送コストを抑えられるなど多くのメリットを提供できる」と立地優位性を強調。

また、物流施設開発におけるSDGsの取り組みについては、「省エネルギーで環境に配慮した建物設計はもちろんのこと、産業遺産であるガントリークレーンや金沢の森を未来に向けて守っていくことも、持続可能な社会の実現のために大切な使命だと思っている」とコメントした。

■ESR横浜幸浦DC2 概要
所在地:横浜市金沢区幸浦1-8-3他
アクセス:首都高速湾岸線「幸浦IC」2.4km、「杉田IC」3km、横浜横須賀道路「並木IC」 2.5km、金沢シーサイドライン「並木北駅」1km(徒歩9分)
用途地域:工業地域
敷地面積:9万282m2
構造:地上4階建・PCaPC造・免震構造
延床面積:19万5373m2
企画設計・マスタープラン:ESR(スチュアート・ギブソン、武田諭、山﨑拓生)
ラウンジ・託児所・スカイデッキデザイン:タカトタマガミデザイン
ランドスケープデザイン:渡辺美緒デザイン事務所
設計・施工:塩浜工業
竣工:2023年1月末(予定)

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