ANAグループとイトーヨーカ堂は7月15日、航空輸送と地上物流を有機的に連携した「産直空輸」による採れたて農作物の試験販売を実施すると発表した。
この取り組みは、ビジネスモデルを検証するため過去4度にわたり実施してきたもの。今回は、川崎市にある「イトーヨーカドー グランツリー武蔵小杉店」の改装オープンに合わせて、7月17・18日の2日間実施し、販売状況や買い物客の反応を検証する。
「産直空輸」では、地方空港に近い農家のとれたて農作物をANA旅客機の貨物スペースを活用し、羽田空港へタイムリーに輸送。その後、ANAが手配した車両で店舗へと配送することで、出荷から店舗陳列までに数日かかっていた流通時間を大幅に短縮し、収穫から最短6時間程度で消費者が農作物を購入できるようにする。
これにより、商品品質の向上が見込めるほか、既存の流通には乗ってこなかった農作物を首都圏で販売することが可能になる。
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