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ヤマト運輸/ドローン医薬品輸送ネットワーク構築へ実証実験

2021年11月25日/IT・機器

ヤマト運輸と岡山県和気町は11月25日、持続的な医薬品輸送ネットワークの構築に向けドローンの経済的実現性を検証する実証実験を12月6日から開始すると発表した。

<飛行ルート・区間>
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<実証実験のスキーム>
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ヤマト運輸と岡山県和気町は、10月22日に締結した「ドローン輸送に関する連携協定書」に基づき、持続的な医薬品輸送ネットワークの構築に向け、地域の医療機関が必要としている医療商材や個人宅までの処方薬などの輸送での無人航空機(ドローン)の経済的実現性を検証する実証実験を12月6日より開始するもの。

これは「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に準拠した実験となる。

実証実験の概要は、対象エリアに配達を行う医療用医薬品等の商品を医薬品卸ティーエスアルフレッサの物流拠点からヤマト運輸が集荷。その後、宅急便センターから医療機関までの納品および、オンライン診療・服薬指導後の処方薬の患者宅までへの配送を「ドローンによる医薬品輸送のガイドライン」に準拠した業務手順書をもとにその有用性と、経済的実用性の検証と解決すべき課題の明確化を行う。

検証内容は、有用性の検証として、「医薬品輸送におけるドローン輸送の品質に関する課題の洗い出し」「離発着の荷役作業、運行のオペレーションの具体化と課題の洗い出し」、経済的実現性の検証として、「商材や環境に適合する機体の必要スペックの確定」「全ての参画パートナーにとって経済合理性があるかの想定コストシミュレーションの検証」を行う。

検証期間は、2021年12月6日~2022年1月末までの計12日間実施予定。

ヤマト運輸は、2022年2月以降は第2フェーズとして、ドローンポートを使用せず個人宅へ離着陸する技術検証および、ドローン運航の内製化検証を行う。また、都市部でもドローンの社会実装に向けた取り組みを進め、将来的には複数の温度帯における医薬品輸送や宅急便の配送など、ドローンの活用を広げていくことを目指す。

和気町は、町内での医薬品輸送ネットワークおよびオンライン診療体制の構築をヤマト運輸と一体で進めることで、持続的な医療提供体制の確保、安心して住み続けられるまちづくりを目指す。

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