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JR東日本/仙台駅構内店舗の商品配送で搬送用ロボット導入

2021年11月26日/IT・機器

東日本旅客鉄道(JR東日本)は11月26日、仙台駅東口に整備した物流施設「JRロジスティックビル ハイフン仙台」で、仙台駅の構内店舗への商品配送に搬送用ロボットを12月から導入すると発表した。

搬送用ロボットは「縦移動(製品名:NNN-470)」と「横移動(製品名:サウザー)」の2種類を使用する。JR東日本では、搬送用ロボットの導入で、基本的に人はピッキングに専念し、人とロボットで大量搬送を行う新しい職場環境を整備する。

<縦移動ロボット>
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縦移動のロボットは、本体の高さが134mmの低床構造の最新型サービスロボット。ハイフン仙台での運用では、タブレット端末で行き先を指示すると、充電ステーションから自動的に離脱。

次に、搬入用台車(カゴ台車)の下に潜り込み、リフトアップを行い、設定したルートを自動走行して荷物を搬送する。その後、人手を介することなく搬送を終えた空台車と交換される。一連の作業は自動で行う予定。

<横移動ロボット>
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一方、横移動のロボットは、協働運搬ロボット。段差や斜面などにも適応し、屋内だけでなく、屋外の運用も可能で、現場の運用に合わせたカスタマイズ性やソリューション構築の自由度を持つ。ハイフン仙台の運用では駅構内後方施設まで、アルミ製の台車を連結し、搬送スタッフに追従して大量の荷物を搬送する。

<駅構内店舗への搬送イメージ>
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縦移動のロボットはシンテックホズミ、横移動のロボットについてはDoogの製品を採用した。また、台車はSUSが製作した。

<JRロジスティックビル ハイフン仙台>
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JRロジスティックビル ハイフン仙台は、仙台駅の北部高架下や東口に分散していた荷捌施設、倉庫、グループ会社事務所を東口に移転・集約した、新しい物流施設。12月から本稼働を開始する。

JR東日本グループでは、ヒトの生活で豊かさを起点として駅のあり方を変革し、「交通の拠点」という役割を超えて、駅を暮らしのプラットホームに転換する「Beyond Stations 構想」を掲げる。今回の搬送用ロボット導入は、その構想の推進に向けた取り組みの一環としている。

■JRロジスティックビル ハイフン仙台
所在地:宮城県仙台市宮城野区名掛丁200-6
構造・規模:鉄骨造、地上9階建て、高さ約34m
延床面積:約4200m2
用途:荷捌施設、倉庫、事務所、駅構内店舗従業員等後方施設(更衣室、休養室など)

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