アリババグループのスマート物流企業であるCainiao(ツァイニャオ)は6月17日、コロナ禍で顕著になった国際物流の課題に対処すべく、倉庫、通関、国際物流、中国国内配送でのさまざまな施策を発表した。
<Cainiaoがコロナ禍の国際物流支援策を発表>
同施策は、多くのブランドが参加し、中国の消費者が買い物をする「618ショッピングフェスティバル」に向け出品者が準備を進めるなか、安定的かつ円滑なグローバルサプライチェーンを確保し、秩序ある貿易を支援することを目的としている。
海外から中国へ輸入する商品については、青島港や寧波港に転送するサービスや、広州、深セン、南京、武漢といった中国の各都市への代替空路を提供予定。また、コロナ禍で遅れがちな税関申告手続きの迅速化や、感染再拡大に伴い、陸上輸送が困難となった現状を踏まえ、輸送許可取得を支援。状況によっては陸上輸送に代わる水上輸送を提供する。
さらに、自社のスマート物流システムを利用して、国内のさまざまな倉庫に商品を振り分け、急な感染拡大の発生による一部都市封鎖などの際にも、柔軟に対応できるとしている。
中国から海外への輸出面では、航空輸送について、輸出業者に優先的に提供予定。また、中国華東地区や各地区から上海港までの3600以上のトラック輸送ルートを集約し、輸出業者向けにコンテナサービスや航空貨物のキャパシティを保証。最新の防疫対策にも目を配り、ドライバーと輸送に必要な車両に必要なパスを提供するなどとしている。
【PR】CREリート/ロジスクエア狭山日高で5月20・21日内覧会