JAL(日本航空)は5月2日、ボーイング767-300ER型機の貨物専用機(フレイター)の3機導入を決定したと発表した。自社貨物専用機を運航するのは13年ぶりで、2023年度末から順次運航を開始していく。
<ボーイング767-300ER型機の貨物専用機>
同社はこれまで、需要変動が大きい航空貨物事業で、旅客機貨物スペースに加え、需要に応じて他社フレイターをチャーター運航する柔軟な事業運営を通して、確実かつ効率的に収益を確保してきたが、貨物郵便事業のさらなる成長を目指し、自社によるフレイター運航を決定した。
今般のフレイター導入では、新たなビジネスモデルを構築し、安定的かつ成長性の高い需要を確保する。
具体的には、国内外のEC・宅配など、今後も高い成長が着実に見込まれる貨物の取り込みに向け、物流企業と強固なパートナーシップを結び、安定的な需要をベースにしたネットワーク戦略を展開する。
また、2024年問題を受け高まる国内航空輸送の役割を確実に担い、需要や市況変動による事業リスクの抑制を図るとともに、物流を軸とした社会課題の解決に寄与する。
2023年度末から東アジアを中心とした国際線の運航を開始。将来的には国内線でも運航することで機材の稼働率を向上させつつ、貨物搭載率の最大化を図る。加えて、顧客ニーズに応じてチャーター・臨時便を柔軟に設定していく。
山善/大阪の新物流拠点に自動搬送ロボ導入、2024年問題に対応