三菱ふそうトラック・バスは11月28日、国土交通省に大型トラック「ふそうスーパーグレート」などのリコールを届け出た。
2015年6月9日~2018年7月25日までに制作された3車種 計27型式 合計2万2082台が対象となる。
対象車両では、シビアコンディションの条件が判断し難かったため、適切なエンジンオイルのメンテナンスが行われないと、オイルミストセパレータがスラッジ(燃焼で発生する煤やオイル中の劣化物)の堆積によって目詰まりを起こす場合がある。
そのため、クランクケースの内圧が上昇、エンジンオイルが吸気系に流入して、最悪の場合、意図せずエンジン回転が上昇し、エンジンが破損するおそれがある。
改善措置として、全車両、クランクケースの内圧を測定し、オイルミストセパレータに目詰まりが生じていると判断されるものは、新品のオイルミストセパレータに交換するとともに、エンジンオイルとオイルフィルターを交換する。
また、使用条件が厳しい(シビアコンディション)と判断された場合についてもエンジンオイルとオイルフィルターを交換。さらに、エンジン制御プログラムに対策プログラム(オイル量減少時の検知性向上とエンジン過回転防止)を追加する。
また、適切なエンジンオイルメンテナンスの励行を喚起するステッカーを貼付し、シビアコンディションの条件を明記したリーフレットを配布する。
同不具合については、市場からの情報により189件が発見されているが、事故は発生していない。
■型式等は下記URLを参照
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001709981.pdf