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日本郵船等/老齢LNG運搬船のエンジン換装で基本設計承認取得

2023年12月12日/IT・機器

日本郵船は12月12日、老齢のモス型LNG運搬船のエンジンを高効率エンジンに換装する取り組み(主機換装)について、⽇本海事協会から10月にAiP(基本設計承認)を取得したと発表した。

⽇本海事協会がLNG運搬船の主機換装に関するAiPを発行するのは、今回が初。

LNGは、脱炭素社会実現のためのエネルギーとして堅調な輸送需要が見込まれている。⼀⽅で、新造LNG運搬船の発注可能数が限られることや、初期のLNG運搬船で多く採用された蒸気タービン機関は現在主流のディーゼル機関に⽐べて性能が劣り、蒸気タービン機関を搭載したLNG運搬船の退役が進んでいることから、LNG輸送の船腹不⾜が懸念されている。

この課題を解決するため、⽇本郵船は、名村造船所、佐世保重⼯業と3社共同で、強靭で⻑期使⽤に耐えうる仕様のモス型タンク(球型構造のLNGタンク)を搭載した蒸気タービン機関LNG運搬船を対象とし、主機を最新鋭の2元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」に換装する取り組みを推進している。

3社は、既存船の環境性能向上、LNG安定輸送への貢献、資源の有効活⽤を⽬指し、今後、主機換装の詳細設計を進めていくとしている。

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