井本商運は2月15日、大手外航船社オリエント オーバーシーズ コンテナ ライン リミテッド(OOCL)との連携により、山九が取り扱うタイからの輸入貨物を阪神港経由で敦賀港に輸送するトライアルを実施したと発表した。
同社の阪神敦賀航路は、2021年11月に阪神国際港湾の航路拡充事業としてスタート、2022年2月に定期サービスを開始し約2年となる。
トライアル1便目では、20フィートコンテナ65本がOOCLのKTX2サービスで1月 31日に阪神港に陸揚げされたのち、400TEU型コンテナ船「しげのぶ」(2479G/T)に積み替えられ、2月6日に予定通り敦賀港に到着した。
2月13日には、トライアル輸送の2便目となる「しげのぶ」の敦賀港入港に合わせて、鞠山南コンテナターミナルでOOCLが主催する記念セレモニーが開催された。
<敦賀港/接岸中のしげのぶ>
<記念セレモニーの様子>
同社では、100TEU型から1000TEU型まで大小多様な船型を揃え、各航路の荷量に応じた柔軟な配船を行っている。
阪神敦賀航路には、通常は200TEU型コンテナ船が就航しているが、今回のトライアル輸送では普段の引受け貨物に加えてトライアル貨物も積載するため、同航路で初となる400TEU型コンテナ船を臨時配船した。
今後、2024年問題など国内物流の働き方改革を念頭に、モーダルシフト需要の受け皿として、国内各港間を海上コンテナで輸送する「海コン便」の販売にも注力していくとしている。