アート引越センターのシンクタンクである「0123引越文化研究所」が2月17日に発表した「2025年春の引越大予測調査」結果によると、今年の引越シーズンは「3月上旬」が増加傾向にあり、引越プランについては6割以上に物流の2024年問題が影響を及ぼしているようだ。
これまでアート引越センターが蓄積した引越に関するデータや、今年の3月・4月の引越予定者400名を対象に実施したアンケート調査結果を踏まえ、引越需要が最も高まる3月・4月の引越動向を予測したもので、物流の2024年問題について約8割が「聞いたことがある」と回答。
引越プランについては、「大きく影響した」「やや影響した」を合わせて6割以上が「影響を実感」したと回答している。
さらに2024年問題が「影響した」と回答した249名に、どのような面で影響があったかを聞いたところ「希望日に引越できなかった」「希望時間に引越できなかった」と答えた人が、ともに半数以上を占めた。
今年の引越シーズンの傾向については、3月上旬の予定者がさらに増加する傾向があり、全体の7割強となっている。また昨年同様、業者選定の決め手は半数以上が「サービスの充実度」をあげており、引越日の選定についても、六曜(大安、仏滅など)を考慮する人が約6割と比較的多い傾向にある。
調査結果を受けてアート引越センターでは「2024年問題が広く認知されるにつれ、引越の繁忙期(3月~4月)には人手不足や運送コストの上昇を見越して、可能な限りピーク時の混雑を避けようと、前倒しで引越を依頼する人が増えている傾向がある。 過去の引越時期データからも見てとれる」と分析。
引越業者の選定理由に「希望日時に引越ができるか」を重視する人が増える一方で、 人手不足や2024年問題による労働時間の規制など業界を取り巻く環境が厳しさを増すなか、顧客ニーズにどのように向き合っていくのかが課題だとしている。
アート引越センター/関西学院大学競技スポーツ局とパートナーシップ締結