帝国データバンク(TDB)は3月5日、全国2万6815社を対象とした2025年2月の国内景気動向を調査・集計し、景気DIとして発表した。
それによると、2025年2月の景気DIは前月比0.1ポイント減の43.5となり、小幅ながら2か月連続で悪化した。
国内景気は、コメをはじめ食品の値上がりや寒波の影響を受けて個人消費が低迷した。建設や輸出関連の製造の悪化が目立った。
業界別では、「サービス」「製造」など10業界中6業界が悪化、2か月連続で全業界が50を下回った。低調な個人消費や燃料・原材料価格の上昇、寒波などがマイナス材料となった。他方、農産物などの高値推移は関連業界の景況感を押し上げた。
「運輸・倉庫」では42.5となり前月比0.4ポイント減、3か月連続で悪化した。ガソリン補助金縮小によるコスト増加のほか、働き方改革による時間外労働時間の上限規制、人件費の負担増、乗務員の人材不足などがマイナス材料となった。加えて、車両価格の高騰も下押し要因だった。
また、旧正月休みの影響で中華圏からの物量が減少しているといった声も寄せられた。他方、観光バスや旅行業などでは、インバウンドの増加がオフシーズンの需要を補い景気を下支えした。
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