ゼロは7月25日、乗務員(ドライバー)一人ひとりが働きやすさを実感できる環境づくりを推進しており、その一環としてバイク輸送業務に特化した新アプリ「mo la × bike」を開発し、本格導入した。
アプリの導入は、現場の声を起点とした業務改善を通じて、すべての社員が働きやすい職場環境を追求する企業姿勢を示す取り組み。
バイク輸送では1台のバイクを複数の乗務員がリレー形式で運ぶ「中継輸送」が頻繁に発生。従来のアプリでは、最初にバイクを引き取った乗務員が撮影した写真を、次の乗務員が簡単には確認できないといった課題があった。これにより、後続の乗務員は「自分の担当区間で傷がついたのではないかと」という不安を抱えたり、確認のために再度同じような写真を撮影する手間が発生していた。
「mo la × bike」では、作業指示書のQRコードを読み込むことで、1台のバイクに関するすべての写真データをシステム上で一元管理する。これにより、中継輸送に係るすべての乗務員が、いつでも前の工程で撮影された高画質な写真を確認できるようになり、車両状態の正確な引き継ぎが可能となった。
先行して実施された乗務員向けの研修会では、写真共有機能について、従来の手間や不安が解消されると、参加者から歓迎の声。現場の従業員からの強い要望を反映したものだけに、不要な再撮影の手間をなくし、精神的な負荷を軽減することで、乗務員がより安全な運転と丁寧な輸送業務そのものに集中できる環境を創出している。
なお、「mo la × bike」導入は、バイク輸送DXの第一歩。今後は車両の傷チェックや顧客のサイン(検認書)取得といった機能もアプリに統合し、紙媒体に依存しないスマートな業務環境を構築することで、若年層や業界未経験者にとっても魅力的な職場づくりを目指すとしている。