日清オイリオグループは7月25日、家庭用、業務用および加工用食用油の価格改定を、2025年9月1日納入分より実施すると発表した。
食用油を取り巻くコスト環境は、製造にかかわるエネルギー費や物流費、包材・資材費、人手不足の深刻化など、サプライチェーン全体でコストアップの影響が出ている。
また、米国環境保護庁によるバイオ燃料混合比率引き上げ計画の発表からくる国際的な大豆油定期の上昇、世界的に旺盛な油脂需要増加に起因したオイルバリューの上昇、カナダ産菜種の油分低下による歩留まり悪化といった事態も、コストアップにつながっている。
同社はこれまでもコスト削減に取り組んできたが、現在の価格水準ではコスト上昇分を吸収することが困難であるとして、今回の価格改定を実施することにしたもの。
■価格改定の内容
対象商品 | 価格改定率 |
家庭用食用油 | 11%~18% |
業務用食用油 加工用食用油バルク |
18%~25% |
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