LocationMind(LM)は8月4日、物流DXを推進する位置認証プラットフォーム実証実験を開始すると発表した。
複数の物流事業者が合同となり、測位信号の真正性を検証可能な信号認証サービスに対応した受信機と、収集データの一元管理・分析が可能な位置認証プラットフォームの開発を行う。
実証実験では、GNSS測位信号の真正性を検証できる信号認証に対応したLM開発の受信機をトラックに搭載。これにより、商用走行ルートにおける高精度で真正性が担保された位置情報を位置認証プラットフォーム上に収集する。
こうした手順を通し、信頼性の高いCO2排出量モニタリングや位置情報のみからの自動稼働分析、荷室情報と位置情報の統合分析の実現に向け、データを収集していく。
今後の展開として、トラックの走行ログや荷室情報、物流事業者の配送計画などを統合し、配送単位や荷主単位でCO2排出量を自動算出できるプラットフォームを構築するという。これによりCO2削減と業務効率向上を同時に実現し、運送事業者、荷主企業に対して持続可能な物流ソリューションを提供するとしている。
将来的にカーボンクレジット取引が普及する中で、CO2排出量の改ざんができないような、信頼性の高い位置情報プラットフォームを提供することも検討しているという。
■実証内容とスケジュール
2024年7月〜2025年1月:実証用受信機プロトタイプ開発およびプラットフォーム開発
2025年2月〜2025年8月:受信機を運送事業者のトラックに装着し走行データを収集
2025年2月〜2025年4月:走行データと連携データの統合分析を行いデータ連携とデータ利活用のユースケースを検討
2025年5月〜2025年10月:ソリューションを実オペレーションに実装し有用性を検証
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