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大和ハウス工業/防災イベントの施設見学会に参加の近隣住民から質問や驚きの声

2025年09月12日/物流施設

大和ハウス工業が9月11日に埼玉県宮代町の「DPL久喜宮代Ⅰ」で開催した防災イベント「ソナエル防災in久喜宮代」では、近隣住民らを招いて普段は公開されていない物流施設内の見学を通じて生活を支える物流の役割を身近に感じてもらうとともに、災害時の一時避難場所としてどのように施設を活用するかなどについて紹介。参加者からは、普段立ち入ることのできない物流施設内部を実際に目にした感想や質問が次々と上がった。

<災害時には一時避難場所として活用されるカフェテラスで説明を聞く参加者>
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大和ハウス工業では5月から、全国の物流施設で地域共生プロジェクト「DPL地域つながるプロジェクト」を展開。第一弾として5月17日に千葉県流山市の「DPL流山Ⅳ」で防災イベント「ソナエル防災in流山」を開催し、集中豪雨や台風などを想定した車両での避難体験やVR(仮想現実)・AR(拡張現実)を使用した防災体験などを実施した。

「ソナエル防災in久喜宮代」は流山に続く第二弾の防災イベントで、周辺住民ら約35人が参加して、施設見学や訓練用水消火器による放水訓練などを行った。

大和ハウス工業と宮代町は2023年1月、「DPL久喜宮代Ⅰ」のカフェテリアやトイレをはじめとする共用部分を災害時に一時的に避難場所として使用することなどを盛り込んだ「災害時等における一時避難施設としての使用に関する協定」を締結しており、カフェテリアやトイレをはじめとする共用部分を一時避難場所として活用するほか、敷地内を駐車場として最大800台受け入れることで、1800人程度の一時避難に対応する。

施設内には、宮代町の備蓄スペースも確保され約100人分の簡易ベッドなどが準備されている。

<宮代町が用意した災害対応物資を備蓄するスペースも>
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施設見学では、現在入居のない1階フロアを大和ハウス工業東京本店建築事業部第二営業部営業第一課の水田裕悟氏の説明を受けながら見学した。

<庫内で説明を聞く参加者>
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参加者らは、サッカー場2面分の面積を持つフロアの大きさに驚きながら、「DPL久喜宮代Ⅰ」の延床面積が12万m2に達することや、周辺では唯一ランプウェイを両側に備える物流施設であるとする水田氏の説明に耳を傾けた。

説明に対し、参加者からは「DPLは何の略か」との素朴な疑問や、「施設はどのような構造か」などの質問が挙がった。

水田氏は、DPLは、「ディー(Daiwa)・プロジェクト(Project)・ロジスティクス(Logistic)」の略であることや、免震構造となっており震度7程度の地震でも倒壊しない耐久性を持つことを説明した。

その後、EC関係企業がワンフロアを利用する4階に移動して実際の庫内作業を見学し、飲料をはじめとする身近な商品がどのようにして消費者の手元に届けられるかの一端を学んだ。

ここでは、「庫内の空調はどのようになっているのか」との質問があり、施設竣工時には空調を備えず、入居企業が各自導入するのが基本になっているとの説明が行われた。

施設見学の後、1階の車路部分で埼玉県東部消防局の職員から説明・誘導を受けながら、火災発生時の煙による視界不良時を想定した避難などを体験した。

<煙の中を歩く困難さを体験する参加者>
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大和ハウス工業では、今後も「DPL地域つながるプロジェクト」関連のイベントを予定しており、12月には「DPL久喜宮代Ⅰ」のほか、「DPL流山Ⅳ」「DPL江東深川」などでクリスマスイベントを開催する。

大和ハウス工業/埼玉県宮代町の物流施設で周辺住民ら招き防災イベント

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