大和ハウス工業は9月11日、埼玉県宮代町の大型マルチテナント型物流施設「DPL久喜宮代Ⅰ」で地域共生活動「DPL地域つながるプロジェクト」の一環として防災イベント「ソナエル防災in久喜宮代」を開催した。
大和ハウス工業と宮代町は2023年1月、「DPL久喜宮代Ⅰ」のカフェテリアやトイレをはじめとする共用部分を災害時に一時的に避難場所として使用することなどを盛り込んだ「災害時等における一時避難施設としての使用に関する協定」を締結しており、防災イベントでは災害時に物流施設をどのように活用できるかを地域住民に知ってもらうために開催した。
イベントには周辺住民や入居企業関係者ら約40人が参加し、能登地震の復旧支援に出向いた経験を持つ宮代町職員から災害時の避難生活の実態などについての講演を受けた後、施設の見学や訓練用消火器放水訓練などを体験した。
施設見学会では、現在入居のない1階部分とEC関係企業が利用している4階部分を大和ハウス工業東京本店建築事業部第二営業部営業第一課の水田祐吾氏らの説明を受けながら見学。「この施設では災害時に最大1800人、車両800台まで収容が可能。さらに震度7程度にも耐えられる免震構造としている」と水田氏は施設の安全性を強調した。
訓練用水消火器放水訓練では、埼玉県東部消防局職員の説明・指導の下、消火剤の代わりに水の充填(じゅうてん)された消火器で火に見立てた目標物に向けて消火活動を体験した。
このほか、煙体験ハウスで火災での視界不良時の避難の困難さなどについて学んだ。
大和ハウス工業/DPLの物流施設で胡蝶蘭による地域つながるプロジェクト開催