トピー工業は11月7日、岡谷鋼機と共同で、建設現場での作業員の負荷軽減を目的に、スマートフォン等の無線通信による操作で資材を搬送できる、全方向移動クローラー型搬送支援ロボット「クローラーTO(トゥ)」を開発したと発表した。
「クローラーTO」は、前後左右全方向に移動可能で小回りが利く特長を持つ、トピー工業の「OMNICRAWLER」を移動機構としている。
国内建設需要が増加傾向にあるなかで、建設技能労働者の不足が大きな課題となっている。「クローラーTO」により、高齢作業者や、女性作業者でも簡単な操作で重量物の搬送を行うことができ、建設作業所における搬送作業の省力化が可能となる。
建設作業現場では、資材の運搬に工事用エレベーターを使用しており、荷捌きスペースが広い場合は、フォークリフトで資材の積み込みを行っている。
しかし、スペースが狭い現場では、運搬用台車を作業員がエレベーターまで押して積み込む必要があり、資材を載せた台車は重量物であるため、積み込みに時間がかかるとともに、大変な重労働となっている。
「クローラーTO」は、狭いスペースでも、スマートフォンの操作によって、重量物を積載した台車の下に潜り込み、リフター機能を使って持ち上げ、搬送する。
■「クローラーTO」の概要
サイズ:幅54cm、長さ92cm、高さ24.6cm
本体重量:120kg
走行速度:3km/h
稼働時間:2~4時間
積載量:500kg(牽引1t)
段差乗り越え可能高さ:25mm
操作機:スマートフォン等(Wi-Fi通信を利用)
CRE/神奈川県厚木市に1.44万m2のBTS型物流施設着工