ARC Japanは輸送管理システムの世界市場動向調査レポートを公表した。
輸送管理システム(TMS:Transportation Management System)は、発送元から発送先までの輸送手段を、企業が効率的で確実に、かつ、コスト効率よく運用することに役立つと結論付けている。
ARC Advisory Groupの最新の調査報告書によれば、TMS市場はいくつかの理由により活発に伸びてきた。
第1の理由は、TMSのROIは実証済みであることで、輸送手段に対する支出を節減することができる。
第2の理由は、導入に対する障壁が低いことである。このことにより、より多くの企業に対してTMSアプリケーションの導入を可能にしている。
輸送管理システムは非常に高いROIを提供する。その主たる理由は、企業が輸送手段に対する支出を低減することによる金銭的な節減効果である。
2011年に実施したTMS調査で、TMSアプリケーションを使用することにより約6%の輸送手段の節減効果があると回答者が示していることが分かった。
これらの節減効果があったとする回答の内、約60%のユーザは、全体の節減額の25%弱がTMSによるものであると回答した。
これらの節減は、よりコスト効率の良いモードを選択することや、より優れた経路選択をおこなえることや、購買の交渉をよりうまく実施できることなどからもたらされる。
従来、輸送手段に対する支出が2000万ドル以上の企業でなければTMSの購入は対象外であったが、現在では、企業がTMSソリューション導入に必要とする投資額はそれに比べて低くなっている。
SaaSソリューションと従来に比べて機能を絞ったオンプレミス型アプリケーションの出現が 、導入費用を大幅に低減させた。現在、基本的にすべての規模の企業がTMSを導入できるようになった。輸送手段の支出額がわずか100万ドルの企業でも可能となってきたとしている
なお、発表内容の全文は プレスリリースの日本語Webサイト を参照。英文資料は 調査報告書の英文サイト もしくは 調査報告書の英文カタログを参照。
■日本語サイト
http://www.arcweb.com/arc-japan/JapanNews/pages/default.aspx?_cldee=aW5mb0BsLXBhcnRuZXIuY28uanA%3d
なお、このレポートは複数で利用できるPDF版をUS$8900で発売している。
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