ミスミグループ本社は7月17日、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が選出する「2025年度 物流改善賞」で、最高位である「最優秀物流改善賞(物流業務部門)」を受賞したと発表した。
<左が画像で部品を自動認識(デジタルピッキングカート)、右が全日本物流改善事例大会で取り組みを発表>
物流改善賞は、JILSが主催する「第39回全日本物流改善事例大会(2025年5月13日、14日開催)」で選ばれた42件の優秀事例の中から、極めて優れた取り組みに贈られるもの。同社は、デジタルピッキングカートの活用で大幅な省人化を達成した取り組みを発表し、最も優れた取り組みと評価され、今回の受賞に至った。
同社では、作業工程のボトルネックとなっていたピッキング作業に対し、数十万点を超える商品それぞれの特性ごとに画像または計量で自動認識を行うデジタルピッキングカートを開発・導入した。これにより、生産性21%向上、サービス品質42%良化と大幅な改善を実現した。
実行委員からの選考評価では、「生産性21%向上、人員44名削減、品質42%良化、デジタル化70%に至る大きな改善効果を達成している。システム投資の最大能力を得るにはどうしたらよいか、現場を主役にしながら答えを追い求める改善活動のプロセスが、結果的に“システム”と携わる“人”を両輪で進化させており、今後物流DXを目指している多くの人にシェアしてもらいたいポイントであり、最優秀物流改善賞にふさわしい事例」と評価している。
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