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サトー、シーイーシー/3Dマップと音声ナビを使った倉庫内ナビ開発

2015年08月05日/生産

サトーとシーイーシーは8月5日、仮想3Dマップ、屋内位置測位システムとバーコード技術を組み合わせたウェアラブル型の倉庫内物流ナビソリューション「Visual Warehouse(ヴィジュアル ウェアハウス)」を共同開発したと発表した。

<ウェアラブルイメージ1>
20150805sato1 500x459 - サトー、シーイーシー/3Dマップと音声ナビを使った倉庫内ナビ開発

<ウェアラブルイメージ2 右手にスキャナを装着>
20150805sato2 500x577 - サトー、シーイーシー/3Dマップと音声ナビを使った倉庫内ナビ開発

<ウェアラブルイメージ3 左手にiPodタッチを装着>
20150805sato3 500x386 - サトー、シーイーシー/3Dマップと音声ナビを使った倉庫内ナビ開発

「Visual Warehouse」は、従来の位置情報システムに比べて誤差30cm以内の高精度な位置を把握でき、ウェアラブル端末で作業員を商品の場所まで3Dマップや音声指示を使って、より詳細にナビゲーションする。

フリーロケーション管理での入庫格納の運用を容易にし、在庫保管効率の向上、出庫業務の最短経路案内によるスピードアップなど商品特性に応じた在庫・出荷管理を実現する。

<3Dマップナビゲーション画面1>
20150805sato4 500x314 - サトー、シーイーシー/3Dマップと音声ナビを使った倉庫内ナビ開発

<3Dマップナビゲーション画面2>
20150805sato5 500x275 - サトー、シーイーシー/3Dマップと音声ナビを使った倉庫内ナビ開発

<最短経路分析>
20150805sato6 500x294 - サトー、シーイーシー/3Dマップと音声ナビを使った倉庫内ナビ開発

サトーが総販売代理店となり、シーイーシーは3Dマップソフトウェアや屋内位置測位システムを提供し、物流現場向けのソリューション製品として今秋から販売開始予定。

物流センター・倉庫内の入庫・検品・出庫業務や工場での在庫管理業務などで、ウェアラブル端末のディスプレイを通して3D画像や動画、音声によって現場作業をハンズフリー化し、効率的な作業を支援する。

音声案内や最短経路ナビゲーションによるリモートサポートを行うことで、「目的の商品エリアまであと2メートル」「次の通路を右に曲がります」「出荷商品の品目や数量変更がありました」など分かりやすい案内によって出庫作業の省人化や経験に依存しない作業品質の向上につながるという。

従来の物流業務では、作業指示書や伝票による管理で非効率やミスが生じるケースもあり、また、経験の浅い作業員は作業手順を確認しながら作業するため、人員ごとの作業精度にバラつきもあった。

「Visual Warehouse」を庫内物流業務のインフラとして導入することで、屋内に取り付けた測位機器と作業員などに付けたUWBタグで正確な場所を把握、入荷した商品の保管位置(座標軸)情報と連携し、指示された商品の場所まで簡単に誘導できる。
このため、入出庫業務のハードルの高かったフリーロケーション管理も実現できる。

建材市場を中心に、機材、原材料、商品などを平置き、フリーロケーション管理する大型物流倉庫を持つ顧客へ、今年度(2016年3月期)5拠点への導入を目指す。

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